ハンネマニア

ハンネマニアの花
写真 ハンネマニア
撮影時期 2005.5.28
栽培状況 秋播き後、庭植え(冬はポリシートで霜除け)

科名

ケシ科

属名

ハンネマニア属

学名

Hunnemannia fumariifolia

園芸分類

秋(春)まき一年草

別名

メキシカンチューリップポピー

原産地

メキシコ

主な用途

庭植え 鉢植え

花期

5〜6月

【ハンネマニアについて】

ハンネマニアは、メキシコの北部から中部が原産のケシ科ハンネマニア属の秋(春)播き一年草で、1属1種です。何となくハナビシソウに似ていますが、グレーがかった緑の葉とさわやかな黄色の花とのコントラストが魅力です。

メキシコ原産ですので耐暑性がありそうですが、標高が1,500〜2,000mの山岳地域の乾燥地域に自生していますので、日本の夏の高温多湿が苦手です。

【栽培メモ】

春にタネを播いたところ、花の咲く頃に梅雨を迎えたためほとんど枯れてしまいました。その次は、秋に播いて定植し、冬にはトンネルをして育てたところ梅雨前に花が咲き、結果はまずまず良好でした。

以前、「サカタのタネ」からタネが販売されていましたが。最近、タネを販売しているところがないので栽培できないのが残念です。

【育て方は下へ ↓ 】

【ハンネマニアの概要】

草丈

草丈は40〜50pほどになります。

花径5pほどの一重の黄金色の花が咲きます。

ハンネマニアの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 弱い

本来は宿根草ですが、耐寒性がないので一年草として扱われます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Hunnemannia・・・・・イギリスの植物学者 John Hunnemann 献名

fumariifolia・・・・・「カラクサケマン属のような葉を持つ」

【主な種類と品種】

ハンネマニアは1属1種で、園芸品種はないようです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 移植を嫌うので直接ポットに播きます。

※ 秋に花壇に定植した場合は霜除けが必要です。

タネまき

高温多湿に弱いため、関東以西の温暖地では霜除けが必要になるとはいえ、秋播きの方がよい結果が得られます。寒冷地の場合は、春播きにします。

発芽温度は20度前後ですので、秋播きの場合は9月中旬〜10月上旬に播きます。

移植を嫌うので直接ポットに2〜3粒播き、覆土は5mmほどにします。発芽後、徐々に間引いてしっかりした苗を1本残します。

植え付け

酸性土壌を嫌いますので、花壇に植える場合は、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます。

ポットに根が回ったら、花壇やプランターなどに定植します。

花壇に植える場合は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植え付けます。秋に定植すると霜除けをしなければなりませんが、それをしないなら春まで待って定植しても差し支えありません。

ハンネマニアの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜた用土に有機石灰を少し加えたものなどを使います。

株間

花壇に植えるときは20〜25pほどにします。60cmのプランターの場合は、3株ほど植え付けます。

植え場所・置き場所

日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

日常の管理

乾燥には比較的強いので、プランターなどで育てる場合は、過湿にならないよう水やりに注意します。

草丈が高くなってくると倒伏してくる場合がありますので、そのときは支柱をしてやります。

冬の管理

寒さに弱いので、秋に花壇に定植した場合は霜除けが必要です。鉢やプランターで育てる場合は、霜の当たらない日当たりのよいところに置きます。

肥料

花壇に植える場合は、 化成肥料を1u当たり30gほど施し、腐葉土(又はバーク堆肥)と一緒に庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。

鉢やプランターに植える場合、市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、春になったら追肥として液肥を2週間に1回程度施します。用土を調整したときは、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、後は、同様に追肥します。

病気・害虫

過湿になると植え付け後に立枯病が発生することがあります。

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