ハナビシソウ(花菱草)

ハナビシソウの花
写真 ハナビシソウ
撮影時期 2008.4.27
栽培状況 秋まき後、庭植え

科名

ケシ科

属名

ハナビシソウ属

学名

Eschscholzia californica

園芸分類

秋まき一年

別名

エスコルチア、カリフォルニアポピー

原産地

カリフォルニア州

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜5月

【ハナビシソウについて】

ハナビシソウ(花菱草)は、カリフォルニア州原産のケシ科ハナビシソウ属の秋播き一年草で、カリフォルニアポピーとも呼ばれます。明治初年にアメリカから渡来したと言われています。

4枚の花弁が皿のような形になって咲きますが、この形が菱形をしているところから、一般にはハナビシソウと呼ばれます。

写真のようにまとめて植えると、とてもにぎやかに咲きますので、春の花壇でもよく目立ちます。また、葉に細かい切れ込みが入り、灰緑色をしているので、花の美しさを一層引き立ててくれます。

ハナビシソウと比較して矮性のヒメハナビシソウも栽培されます。

【栽培メモ】

ポットにタネを播いて育てましたが、発芽もよく、育苗はさほど難しくありませんでした。ただし、育苗中、雨が続いたときに、一部、ポット苗の中に根腐れした株がでましたので、水はけの用土にを使うとともに、過湿に注意が必要だと思いました。

【育て方は下へ ↓ 】

【ハナビシソウの概要】

草丈

30〜50p程度です。矮性のヒメハナビシソウは、20〜30cm程です。

花径は5〜8p程度で、花弁は4枚です。

花色は淡黄色、濃黄色、赤橙色などがあります。

ハナビシソウの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 弱い

耐寒性がありますので、庭植えで冬を越します。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:比較的やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Eschscholzia・・・・・ロシアの植物学者 エッショルツ(Eschscholz)に因みます。

californica・・・・「カリフォルニアの」

【主な種類と品種】

'オレンジキング'

草丈30〜40pでオレンジ色の花です。

'インフェルノ'

  〃       赤橙の花です。

'ローズシフォン'

やや色幅のある桃色の半八重の花が咲きます。(写真:上から2枚目)

'ミルクメイド'

こちらもやや色幅のある黄色の半八重の花が咲きます。(写真:最下段)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 移植を嫌うタイプですので、ポリポットに直接タネを播きます。

タネまき

咲き終わった株を引き抜いてみるとよくわかりますが、根が直根性です。当然、移植を嫌うタイプですので、9月中旬〜10月中旬にポリポットに直接播きます。直まきもできます。寒冷地は春播きになります。

ポットに播く場合は、2〜3粒ずつ播き、覆土はタネが隠れる程度にします。発芽後、徐々に間引いて、よい苗を1本残すようにします。

ハナビシソウの花

植え付け

酸性土壌を嫌いますので、花壇に植える場合は、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり100〜150gほど撒いて耕しておきます。

本葉が5〜6枚になったら、花壇やプランターなどに定植します。

植え付けの際は、腐葉土もしくはバーク堆肥を1u当たり10Lほど入れ、化成肥料も撒いてから庭土を深さ30cmほど耕して植え付けます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

花壇に植えるときは20〜25pほどにします。60cmのプランターの場合は、3株ほど植え付けます。

植え場所・置き場所

乾燥には強いですが、過湿には弱いので、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きます。

日常の管理

鉢やプランターに植えている場合は、過湿にすると根腐れをおこすことがありますので水やりに注意します。

花が終わると細長いサヤにタネがつきますので、咲き終わった花は早めに取り除くようにします。

ハナビシソウの花

冬の管理

耐寒性はありますが、花壇への植えつけが遅れたときなどは、寒さの厳しい夜間に不織布を掛けるなど軽く霜除けをすると安心です。ただし、気温の高くなる昼間も不織布を掛けっぱなしにしておくと、蒸れて株が傷むことがありますので注意します。

鉢やプランターは、霜の当たらない軒下などに置きます。

肥料

肥料はあまり必要としません。花壇に植える場合は、 化成肥料を1u当たり30gほど施し、腐葉土(又はバーク堆肥)と一緒に庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。追肥はほとんど必要ありません。

鉢やプランターに植える場合、市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、春になったら追肥として液肥を2週間に1回程度施します。用土を調整したときは、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、後は、同様に追肥します。

病気・害虫

立枯病が発生することがあります。

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