ハギ(萩) |
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【ハギについて】 |
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ハギ(萩)は、日本、中国、朝鮮などに分布しているマメ科の落葉中低木です。秋の七草のひとつで、古くから日本人に愛されていて、万葉集では、ハギを詠んだ歌はウメを上回って花の中で第1位になっています。蝶に似た小さな花がいっぱいに咲いた枝が風に揺れる様は、なかなか風情のあるものです。 ハギの仲間の中で、よく栽培されているのはミヤギノハギ(Lespedeza thunbergii)です。本種はハギの名所宮城野に因んで名付けられたと言われていますが、中国原産で宮城県の宮城野には自生していないと言われています。 他には朝鮮半島原産と言われるシラハギ(L. thunbergii f. alba)のほか、ヤマハギ(L. bicolor)、マキエハギ(L. virgata)などがあります。なお、‘江戸絞り’もよく栽培されていますが、本種はヤマハギの変種とされています。 蛇足ですが、ハギは株立ち状になって、横に広がりますので、どちらかと言えば庭植えに向いています。ただし、マキエハギは、草丈が低く、鉢植えに向いています。 【栽培メモ】 庭植えにしたところ株が広がりすぎて困りました。そこで、毎年、地際から株を刈り込んでいましたが、花はよく咲いてくれました。もっとも、庭が狭いこともあって、万葉人のように萩の花をゆっくりと観賞する余裕はありませんでした。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【ハギの概要】 |
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樹高 高さは1.5〜2mほどになります。株元からたくさんの枝が叢生します。 花 秋の七草とはいえ、花は案外早くから咲き始めます。一般には紅紫の花を多く見かけますが、白花や絞りの花もあります。 耐寒性・耐暑性
耐寒、耐暑性が強く全国で栽培可能です。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Lespedeza・・・・・スペイン人の Vincente M. de Cespedez への献名 bicolor・・・・・「二色の」 thunbergii・・・・・スウェーデンの C.P.Thunberg への献名 virgata・・・・・「棒状の」、「竿状の」 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 通常の剪定は、冬場に行います。 植え付け 2月下旬〜3月中旬もしくは11〜12月頃が植えつけの適期です。園芸店やホームセンターなどでは、植えつけの適期には販売されてなく、6月ごろから販売されています。販売されている株は、鉢かポリポットに植えられていますので、すぐに庭に植えてもかまいませんが、鉢で育てる場合は、落葉してから植え替えます。 花壇に植える場合は、苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。 鉢植えの用土 赤玉土、鹿沼土、腐葉土(又はバーク堆肥)を4:3:3程度に混ぜ合わせた用土などを使いますが、丈夫な木ですのでそれほど神経質になる必要はありません。 植え場所・置き場所 庭に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植えつけます。日当たりが悪いと花付きが悪くなります。鉢植えも日当たりのよいところに置いて育てます。 植え替え 鉢植えの場合は、2年に1回の頻度で、2月下旬〜3月中旬もしくは11〜12月に植え替えます。 日常の管理 鉢植えは、夏場の水切れに注意します。 剪定 花は、その年に伸びる新しい枝につきますので、葉が落ちた1〜2月ごろ、地際から株を刈り込んでおきます。スタンダード仕立てにする場合は、太い枝を2〜3本残して、他は切り取っておきます。 6月以降に、新しい枝を深く切りつめると、花が見られなくなりますので注意します。 ふやし方 植え替え時に、株分けをして増やすことができます。 肥料 マメ科の植物ですので、肥料はあまり必要としません。庭植えの場合は、木を大きくする予定がなければ肥料は特に必要ありません。逆にチッソ肥料を多く与えると花付きが悪くなってしまいます。 鉢植えも、肥料は控えめにします。 病気・害虫 アブラムシがつくことがあります。 |
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