ハマナデシコ |
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【ハマナデシコについて】 |
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ハマナデシコは、日本の本州中南部、沖縄に分布するナデシコ科ナデシコ属の宿根草です。海岸付近に自生することから浜撫子と呼ばれますが、フジナデシコやナツナデシコの別称があります。 フジナデシコというのは、花色がフジの花色に似ているところからきています。また、ナツナデシコというのは、ナデシコの仲間としては開花期も遅く、夏から秋に咲くことに由来します。 タネから育てることができ、花の少ない時期に咲くので、夏の切り花としても利用されます。 ナデシコ属の中では耐暑性が強いとは言え、大株になると開花後は枯れやすいので、短命な宿根草と言えます。 【栽培メモ】 ‘サマーラベンダー’をタネから育てて、日当たりのよい花壇に植えたところ、1年目より2年目が夏によく咲きました。その後、大株になって枯れてしまいましたが、さし芽をした株が残っていて、また、よく咲いてくれました。 また、秋播きの夏紅ナデシコを育苗して秋に定植したところ、あまり結果がよくありませんでした。ポットのまま無加温のビニールハウスで育てたものを春先に定植したら、こちらの方はよく咲きました。この品種に限って言うと、多少寒さに弱いのかもしれません。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【ハマナデシコの概要】 |
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草丈 40〜60pほどです。葉が厚くてツヤがあります。また、茎も剛直で強く、しっかりしています。 花 自生のものはピンクや淡い藤色です。まれに白花もあるようです。 7月に一度咲いた後、9月になってまた花が咲きました。 耐寒性・耐暑性
比較的耐寒性があり、耐暑性もあります。 ただし、温暖地の場合ですが、一日中、日の当たるところに植えておくと、特に、開花後の大株は枯れてしまうことがあります。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:やさしい ※ 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Dianthus・・・・・・ギリシャ神話の神 Dios(ジュピター)+ ギリシャ語の anthos(花)が語源です。 japonicus・・・・・「日本の」 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 日当たりと水はけのよいところに植え付けます。 タネまき タネから育てるときは、9月中旬〜10月に播きます。育苗箱に播き、覆土は2〜3mmにします。発芽後、本葉が3〜4枚のころにポリポットに植え替えて苗を育てます。 植え付け ポットに根が回ったら花壇やプランターに定植します。 花壇に植えるときは、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり50〜100gほど撒いて、耕しておきます。定植する際は、腐葉土若しくはバーク堆肥を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植えつけます。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。 株間 25pほどにします。標準のプランターの場合3株を目安にします。 植え場所・置き場所 日当たりと水はけのよいところに植え付けます。 暑さには強いものの、温暖地の場合は、夏の西日が長く当たるようなところは避けた方が賢明です。 日常の管理 庭植えの場合も、夏に雨が少ないときは、潅水をして株を元気にします。 宿根草になりますが、大株になると枯れやすくなるので、さし芽をして株を残すかタネを取っておくと安全です。 冬の管理 耐寒性がありますので、温暖地では霜除けをしなくても大丈夫です。ただし、秋に苗を植えたときは、霜除けをした方が安全です。 肥料 花壇に植える場合は、植え付け時に化成肥料を50gほど施します。追肥は特にしなくてもよく咲いてくれます。 鉢やプランターに植える場合は、元肥のほかに暖かくなったら追肥として月に2回程度液肥を与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。 病気・害虫 特にはありませんが、暑くなってくると枯れる株がでてきます。 |
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