ハナゼキショウ

ハナゼキショウの花
写真 ヤシュウハナゼキショウ
撮影時期 2016.6.8
栽培状況 小型のプランターで栽培

科名・属名

チシマゼキショウ科
チシマゼキショウ属

園芸分類

宿根草

別名

(特にありません)

原産地

日本

用途

庭植え、鉢植え

花期

6〜7月

【ハナゼキショウについて】

ハナゼキショウ(花石菖)は、関東以西の山地の岩の多い湿地に自生するチシマゼキショウ科チシマゼキショウ属の小型の宿根草です。名前にセキショウ(石菖)と付いていますが、ニワゼキショウ(Sisyrinchium rosulatum )とは別属になります。

ハナゼキショウの中でもよく栽培されているのはヤシュウハナゼキショウ(野州花石菖)で、野州というのは下野(しもつけ)国の異称で、現在の栃木県と群馬県の一部ですが、そこに自生することから名前がついています。

【栽培メモ】

ヤシュウハナゼキショウ小型のプランターで育てていますが、香南市野市町の夏の暑さにもよく耐えていますので、比較的育てやすい宿根草と言えます。

【ハナゼキショウの概要】

草丈

葉の部分は10〜15pほどで湾曲します。花茎の崎間での30cmほどです。

株元から花茎が伸びて、雪の結晶のように見える小さな白い花が咲きます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 比較的強い

耐寒性、耐暑性があります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Tofieldia nuda

学名の説明

Tofieldia・・・・・イギリスの植物学者 Thomas Tofiel への献名

nuda・・・・・「裸の」

furusei・・・・・植物標本の収集家である古瀬義(ふるせ・みよし)氏に因みます。

【主な種類と品種】

変種のヤシュウハナゼキショウ(T. nuda var.furusei) の特徴は、ランナー(走出枝)を出す点で、母種はランナーが出ないようです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 半日陰程度のところが適しています。

植え付け

植え付けは、春でも秋でもかまいません。庭植えのほか、コンパクトな株ですので鉢や小型のプランターに植えて楽しむことができます。

ヤシュウ(野州)ハナゼキショウの花

植え場所・置き場所

一日中、日が当たるところよりも半日陰程度のところが適しています。夏の西日が当たるようなところは避けた方が賢明です。

鉢やプランターの場合は、5月中旬頃までは日当たりでもかまいませんが、それ以降は半日陰になるところに移します。

鉢植えの用土

赤玉土、鹿沼土、バーク堆肥(腐葉土)を4:4:2程度に混ぜた用土などを使います。

植え替え

株が混みあってきたら、株分けを兼ねて春か秋に植え替えます。

日常の管理

鉢やプランターで育てる場合は、鉢土の表面が乾いたら十分に水やりをします。庭植えの場合は、晴天が長く続いたときに水やりする程度で、特に手間はかかりません。

夏の管理

強い日差しを嫌いますので、真夏は明るい日陰に置きます。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越します。鉢植えの場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。

ふやし方

植え替えの時に、株分けをして増やすことができます。

肥料

春先と秋に緩効性肥料を置肥します。

病気・害虫

特にはないようです。

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