熱帯スズランの木

熱帯スズランの木の花
写真 熱帯スズランの木
撮影時期 2005.7.18
栽培状況 鉢植え

科名・属名

ホルトノキ科
ホルトノキ属

園芸分類

常緑高木

別名

エラエオカルプス・グランディス

原産地

熱帯アジア

用途

鉢植え

花期

6〜7月

【熱帯スズランの木について】

熱帯スズランの木は、熱帯アジア原産のホルトノキ科ホルトノキ属の常緑高木です。ホルトノキ(Elaeocarpus zollingeri)は関東以西の温暖地では庭植えができますが、本種は耐寒性が弱いので庭植えはできません。

この花木は、最初は2004年の「タキイ種苗」の春のカタログに載っていたもので、送られてきた木が充実していたので1年目から花が咲きました。耐寒性がないとは言え、花が美しくなかなか魅力的です。

鉢植えでの栽培になりますが、鉢植えで育てれば、それほど大きくなることはありません。

【栽培メモ】

木が小さいうちからよく花が咲きますので、鉢植えで十分に楽しむことができました。

【熱帯スズランの木の概要】

熱帯スズランの木の花

樹高

現地では10mを超えるほどの高木でが、鉢植えにして、剪定しながら育てると、ずっと低く収まります。上の写真の木は50pほどでした。

写真のように白い花が下垂して咲きます。花弁に細かい切れ込みがあるところが特徴でしょうか。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

耐寒性はありません。「熱帯」という名前がついていますが、温室がなくても室内で冬を越せます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(冬の保温ができれば)比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Elaeocarpus grandiflorus

学名の説明

Elaeocarpus・・・・・ギリシャ語の elaios(オリーブ)+ carpos(果実)が語源です。

grandiflorus・・・・・「大きい花の」

【主な種類と品種】

近縁種のホルトノキは、平賀源内がこの木をオリーブと間違え、「ポルトガルの木」と呼んだことから付いた名前と言われています。モガシとも呼ばれ高木でとても大きくなります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 樹形が乱れやすいので、花後に切り戻しをします。

植え付け

耐寒性がないので、鉢での栽培になります。以前に、初夏に園芸店でも見かけたことがありますが、種苗会社のカタログなどにも載っていることがあります。鉢が小さく根詰まり気味のときは、あまり根鉢を崩さないようにして一回り若しくは二回り大きい鉢に植えつけます。

熱帯スズランの木の花

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土若しくはバーク堆肥を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

置き場所

日当たりのよいところで管理します。

植え替え

2年に1回程度、暖かくなった5月ごろに植え替えます。

剪定

樹形が乱れやすいので、花後に切り戻しをします。

冬の管理

耐寒性がないので、冬になる前に室内に取り込みます。水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら暖かい日の午前中に軽く水やりをします。

肥料

生育期間中、定期的に置肥をします。

病気・害虫

カイガラムシが付くことがあります。

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