ノラナ

ノラナの花
写真 ノラナ
撮影時期 2025.3.30
栽培状況 秋まき後、プランターで栽培(冬は軒下)

科名・属名

ノラナ科
ノラナ属

園芸分類

一年草、多年草

別名

ハイナス

原産地

チリー

用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜6月

【ノラナについて】

ノラナは、ノラナ科ノラナ属の多年草ですが、暑さ、寒さに弱いので一年草扱いされます。この属の中でよく栽培されているのは、チリ原産のパラドクサ(N. paradoxa)でチリのベルフラワーとも呼ばれます。和名をハイナスといいますが、這性でナス科の花に似た青紫系の花が咲くことに由来します。

以前は種苗会社のカタログに時々苗やタネが載っていましたが、最近は、見かけなくなってしまいました。

【栽培メモ】

タネから播いた場合、通常の春まきにしたところ、下の写真のように、花は咲いたものの貧弱な株となり、あまりよい結果が得られませんでした。

やっとタネが手に入りましたので、秋まきにしたところ生育は順調でした。冬場は軒下に置いて寒い日は不織布をベタがけにして育てたところ2月下旬に咲き始めました。気温が上がると茎がよく伸びて、摘芯が追いつかなくなりました。

【ノラナの概要】

ノラナの花

草丈

這性で、茎が立ち上がらず横に伸びていきます。

花径3〜5pで、青紫系の一重の花が咲きます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 やや弱い

耐寒性はあまり強くなく霜に当たると傷みます。また、高温多湿を嫌います。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やや難しい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Nolana paradoxa

学名の説明

Nolana・・・・・ラテン語の nola(小さな鐘)が語源です。

paradoxa・・・・・「逆説的な」、「正常からかけ離れた」

【主な種類と品種】

'ブルーアイズ'

生育が旺盛で、花径3pほどのブルーの花が咲きます

'ブルーバード'

花径3pほどのブルーの花ですが、底が黄色で中心部が白くくなっています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 摘芯して枝数を増やすようにします。

タネ播き

ノラナは高温多湿に弱いので、温暖地では、一般的な3月下旬〜4月に播くと十分に育たないうちに高温多湿の時期を迎え、結果がよくありません。

ですので、温暖地では9月下旬〜10月上旬に播くようにします。育苗箱やセルトレイに播き、覆土は2〜3ミリとします。発芽後、本葉が3〜4枚になったらポリポットに植え替えて苗を育てます。

寒地の場合は、3月下旬〜4月に播きます。

植え付け

タネを播いて育てた株はポットの底に根が回ったらプランターなどに植え付けます。茎がよく伸びますので、径の大きな丸形プランターが適しています。苗が大きくなってからの定植は、根が傷みますので遅れないようにします

春に苗を購入したときは、根鉢を崩さないようにしてプランターなどに植え付けます。

ノラナは、耐寒性がやや弱く、高温多湿を嫌いますので庭植えは難しいと思われます。

ノラナの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土、もしくは、赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

置き場所

温暖地では夏越しが厳しいので一年草として扱うなら、日当たりのよいところに置くようにします

寒冷地などで多年草として栽培するなら、梅雨の雨を避け夏は風通しのよい涼しいところで育てる方が無難です。

日常の管理

摘芯をして枝数を増やすと、花がたくさん咲いて見映えがします。

冬の管理

耐寒性が弱いので、室内若しくは霜の当たらない軒下で育てます。

肥料

生育期間中に液肥を2週間に1回程度与えるか、緩効性の固形肥料を定期的に置肥します。

病気・害虫

特にないようです。

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