ノウゼンカズラ

ノウゼンカズラの花
写真 ノウゼンカズラ
撮影時期 2006.7.1
撮影場所 香南市野市町にて

科名・属名

ノウゼンカズラ科
ノウゼンカズラ属

園芸分類

落葉つる性木本

別名

(特にありません)

原産地

中国

用途

庭植え

花期

6〜9月

【ノウゼンカズラについて】

ノウゼンカズラは、中国原産の落葉つる性木本で、平安時代に中国から日本に伝わったと言われています。大型のつる性花木といえば、フジがまず頭に浮かんできますが、夏になればノウゼンカズラが代表的なものです。ただし、開花時期は案外早く、6月には咲き始めます。花付きがよく、株を覆うように咲いているのは、本当に美しいものです。

また、アメリカノウゼンカズラやノウゼンカズラとアメリカノウゼンカズラの交配種もよく見かけるようになってきました。アメリカノウゼンカズラは、その名のとおり、アメリカ南東部が原産です。

なお、ピンクノウゼンカズラはポドラネア属ですので別に取り上げています。

ところで、「ノウゼン」の由来は諸説ありますが、広辞苑によれば平安時代の古名の「ノウセウ(乃宇世宇)」が転じたものとされています。

【栽培メモ】

庭植えにしていましたが、よくつるが伸びますので、他の木を覆いかねない状況になりました。このため、やむなく切らざるを得なくなりました。

【ノウゼンカズラの概要】

ノウゼンカズラの花

樹高

周囲の木やフェンスなどにからみついて大きく伸びます。

一般には橙色で、花径6pほどの在来種の花をよく見かけます。

ノウゼンカズラとアメリカノウゼンカズラの交配種には、橙紅色や黄色などの品種があります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐暑性は強く、また、耐寒性もありますが、暖かいところを好むので、関東以南の地域が栽培に適しています。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Campsis grandiflora

学名の説明

Campsis・・・・・ギリシャ語の campsis(湾曲)が語源です。

grandiflora・・・・・grandis(大きい)+ flora(花の)

radicans・・・・・「根を生ずる」

【主な種類と品種】

ノウゼンカズラ
C. grandiflora

橙色の花で、昔から栽培されている品種です。

アメリカノウゼンカズラ
C. radicans

ノウゼンカズラと比較すると、全体の花数は少ないですが、より濃い赤色の花がまとまって咲きます。(写真:下)

‘マダム・ガレン’
C. × tagliabuana
'Madame Galen'

ノウゼンカズラとアメリカノウゼンカズラの交配種で濃い赤色の花が咲きます。

‘タカラヅカゴールド’
C. × tagliabuana
'Takarazuka Gold'

上と同じ交配種で、黄色の花が咲きます。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 2月頃に、伸びすぎた枝や小枝を切り取ります。

植え付け

ツルがよく伸びますので鉢植えには不向きで、もっぱら庭植えで育てます。植え付けは、3月中旬〜4月中旬頃が植え付けの適期です。

庭に植える場合は、苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に三分の一程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

ノウゼンカズラの花

植え場所

日当たりと排水のよい場所に植えつけます。

日当たりがよくないと花付きが悪くなります。

剪定

春に伸びる新しい枝の先に花が咲きますので、2月頃に、伸びすぎた枝や小枝を切り取ります。

また、根元から枝が伸びることがありますので、こうした枝は早めに切り取ります。

肥料

油かすに三分の一ほどの骨粉を混ぜた寒肥を2月頃に与えます。

病気・害虫

特にありません。

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