宿根ネメシア |
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【宿根ネメシアについて】 |
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宿根ネメシアと呼ばれているのは、主としてカエルレア種(N. caerulea)の園芸品種がその名前で流通しています。一年草のネメシア(N. strumosa)と比較すると、花色も控えめで落ち着いた感じを受けます。 もともとは宿根草のようですが、温暖地では、株が大きくなると夏越しが難しいと言えます。また、霜に当てると株が弱ります。 また、一年草のネメシアと宿根ネメシアとの交配種が多く出回るようになりましたが、これらの品種は、双方の中間的な形質を持っているように思われますが、関東以西の温暖地では宿根させるのは難しいと言えます。 【栽培メモ】 タネが販売されている‘セブンスヘブン' を秋播きにして栽培したところ、初期の生育がゆっくりでしたので冬はビニールハウスで育苗し、春先になってプランターに定植しました。 植え付け後、花は3月からよく咲きましたが、温暖化の影響で猛暑日が再三だったこともあり夏を越すことはできませんでした。 |
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【宿根ネメシアの概要】 |
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草丈 草丈は20〜30p程度で、庭植え、鉢植えともに適しています。 花 花茎は1p程度のごく小さい花です。四季咲き性で真冬と夏以外は花が咲きます。花色はすみれ色や淡ピンクなどの品種があります。 耐寒性・耐暑性
寒さに強く丈夫ですが、霜に当てると弱ります。また、夏の暑さを嫌います。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 タネから育てる場合:やや難しい 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Nemesia caerulea 学名の説明 Nemesia・・・・・ギリシャ神話に登場する正義と報復の女神ネメシス(Nemesis)に由来します。 caerulea・・・・・「青色の」 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ タネから育てる場合、簡易フレームやビニールハウスなどに入れて育てればよい結果が得られます。 タネまき 一般的には、春に園芸店やホームセンターなどでポット苗が売られていますが、タネも販売されていますのでタネから育てることもできます。 タネから育てる場合は、9月下旬〜10月中旬に播きます。寒さが厳しい地域は春まきとします。清潔な用土を入れた育苗箱かピートバンにタネが重ならないようにまきます。覆土は2mmほどにします。 発芽後、本葉が2〜3枚のころにポリポットに植え替えて育苗しますが、初期の生育がゆっくりですので、最初は2号(6cm)を使用し、苗が大きくなったら3号(9cm)ポットに植え替えて育てると順調に育ってくれます。 もっとも、3号ポットに植え替えるころには寒くなってきますので、簡易フレームやビニールハウスなどに入れて育てないとよい結果が得られないように思われます。 植え付け 通常は、春に園芸店やホームセンターなどでポット苗が売られていますので、これを買って育てることになります。丈夫な草花ですので、庭植えは勿論、鉢やプランターに植えて楽しむことができます。 花壇に植える場合は、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて、庭土とよく混ぜておきます。植え付ける際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lと化成肥料を50gほど撒いて、庭土を深さ20〜30cmほど耕してから植えつけます。 秋にタネを播いて育てた場合は、3号(9cm)ポットに根が回ったら定植しますが、年内にそこまで育てるのは難しく、定植の時期は春になります。春先に花壇に植える場合は、遅霜に注意し、必要なら不織布でトンネルをすると安全です。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。 株間 株間を20pほどにして植えつけます。 植え場所・置き場所 耐暑性がやや弱いので、花壇に植える場合は、午後は日陰になるようなところが適しています。夏の西日が当たるようなところは避けるようにします。 鉢やプランターに植えた場合は、秋から春は日当たりのよいところに置きます。 植え替え 夏を越した株は、秋に植え替えます。 日常の管理 過湿を嫌いますので、鉢土の表面が乾いてから水やりをします。 花がひととおり終わったら、一度切り戻しをしておきます。さらに、夏が来る前に切り戻しをして、蒸れを防ぐようにします。 夏の管理 耐暑性が強くありませんので、花後に切り戻しをして、夏は、風通しのよい半日蔭か明るい日陰に置きます。それでも、関東以西の温暖地では、夏越しは厳しいといえます。 冬の管理 鉢やプランターに植えている場合は、霜の当たらない軒下などに移し、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。 秋にタネを播いて育苗中の苗は、フレームなどに入れるようにします。 肥料 花壇に植える場合は、植え付け時に化成肥料を1u当たり30〜50gほど入れ、後は、秋と春に化成肥料を株元に施します。 鉢やプランターの場合は、植え付け、植え替え時に緩効性肥料を与え、生育期間中は、液肥を月2〜3回ほど与えるか、緩効性の固形肥料を月に1回ほど与えます。 病気・害虫 アブラムシが付くことがあります。 |
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