ニューギニアインパチェンス

ニューギニアインパチェンスの花
写真 ニューギニアインパチェンス
撮影時期 2019.7.15
栽培状況 プランター栽培

科名・属名

ツリフネソウ科
ツリフネソウ属

園芸分類

多年草

別名

(特にありません)

原産地

ニューギニア

用途

鉢植え

花期

5〜10月

【ニューギニアインパチェンスについて】

ニューギニアインパチェンスは、ツリフネソウ科ツリフネソウ属の多年草で、南太平洋のニューギニア諸島の標高1200〜2000mの高地で発見されたホウケリー(C. hawkeri)などの原種をもとに交配・育種行われてきた品種群を指します。

春まき一年草と比較すると、花と葉が大きく茎もしっかりしていて見栄えがします。鉢物として大変優れていますので、流通し始めて、またたく間に普及したように記憶しています。今では、初夏になる頃には園芸店やホームセンターなどにたくさん並んでいます。

本来は多年草ですが、残念ながら耐寒性がないので、一年ものと思って育てた方がよいかと思います。そのように割り切って育てても、鉢物としてはとても魅力があります。

【栽培メモ】

花が一通り終わってから、雨の当たらない軒下の日陰に置いてあったところ、さほど弱ることはありませんでした。ですので、強い日差しと過湿を避ければ、夏越しは難しくはありません。もっとも、水切れに弱いので、その点、注意が必要です。

【ニューギニアインパチェンスの概要】

ニューギニアインパチェンスの花

草丈

高さは、30〜40pほどですので、鉢植えで管理するのに適しています。葉に淡黄などの中班がはいる品種もあります。

花径は3〜5pほどで、花色は、淡桃、桃、濃桃、赤、濃赤、赤紫等があります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 やや弱い

夏の強光が苦手で、また、耐寒性もありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(耐寒性が弱いので)かなり難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Impatiens x hawkeri

学名の説明

Impatiens・・・・・ im(不)+ patiens(忍耐)で「辛抱できない」が語源です。
※ 熟した果実に少し触れただけで、急に皮がはじけて種子が飛び出すところからきています。

hawkeri・・・・・ パプアニューギニアで最初に原種を採取した Lod Hawker に因みます。

【主な種類と品種】

園芸店やホームセンターなどでは、いろいろな色の品種が売られていすが、特に品種名はついていないようです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 水切れを起こさないように注意します。

※ 花が一通り終わったら、切り戻しをして明るい日陰に移します。

植え付け

寒さに弱く、通常は鉢植えで育てます。花壇でも育てられないことはありませんが、直射光と過湿を嫌いますので、あまり一般的ではありません。

ニューギニアインパチェンスの花

春から初夏に園芸店やホームセンターなどに開花株が出てきますので、これを買って育てます。

鉢植えで育てる場合、小さな鉢に植わっているときは、生育が旺盛ですので二回りほど大きい鉢に植え替えます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土にパーライトを1〜2割ほど加えた用土が一例です。

置き場所

強い日差しを嫌いますので半日陰に置いて育てますが、梅雨明け後から夏場は、明るい日陰に移します。

植え替え

ニューギニアインパチェンスは耐寒性がないので、冬に枯れてしまうので植え替えまで至らないことが多いですが、冬を越すことができたら、5月ごろに植え替えます。

日常の管理

原種は、本来、湿地帯に生ていますので、水分を好みます。鉢植えの場合は水切れを起こさないように注意します。 その一方で、過湿も苦手ですので長雨に当てないようにします。

花が一通り終わったら、株元から三分の一程度のところで切り戻しをしておきます。そうすることで、秋に再び花を楽しむことができます。

夏の管理

直射日光の当たらない明るい日陰などに置いて育てないと、関東以西の温暖地では夏越しが厳しいと言えます。

冬の管理

耐寒性がないので、冬は室内に取り込み、日当たりのよいところで育てます。耐寒温度は5度程度とされています。冬場は、過湿にならないようにします。

ニューギニアインパチェンスの花

もっとも、春になると苗がたくさん出回るようになっていますし、手間をかけて冬越しさせる必要はないのかもしれません。

肥料

生育が旺盛なので、1週間〜10日に1回液肥を与るか、1ヶ月に1回ほど緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

開花中に過湿にすると灰色カビ病が発生することがありますが、通常の管理ではあまり問題ないと思います。そのほかアカダニなどの発生することがあります。

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