テコフィレア

テコフィレアの花
写真 テコフィレア・キアノクロクス
撮影時期 2017.2.17
栽培状況 鉢植え

科名・属名

テコフィレア科
テコフィレア属

園芸分類

秋植え球根

別名

テコフィラエア

原産地

チリ

用途

鉢植え

花期

2月〜3月

【テコフィレアについて】

テコフィレアは、チリ原産のテコフィレア科テコフィレア属の秋植え球根です。ブルーの美しい花が咲くことから乱獲されたのか、自生地では絶滅したと言われています。

繁殖が容易でないことから、非常に高値で販売されていましたが、今でも、球根としては、高い値段が付いています。とはいえ、栽培自体は、それほど難しいというわけではありません。

【栽培メモ】

3球植えた中で、花の咲いた株は1球にとどまりました。芽を出せば、後は比較的スムーズに育ち花も咲きましたので、気温の高い時期にやや過湿になったのが悪かったようです。

その後、買い足した球根は、特に問題なく育ってよく花が咲いてくれました。

【テコフィレアの概要】

草丈

小型の球根で5〜10cm程度です。

「主な種類と品種」を参照してください。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 (夏は休眠)

霜に当てると傷んでしまいます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Tecophilaea spp.

学名の説明

Tecophilaea・・・・・植物画家 Tecophila Colla-Billoti への献名

cyanocrocus・・・・・cyaneus(暗い藍色)+crocus(サフラン)が語源です。

leichtlinii・・・・・ドイツの植物学者 Max Leichtlin への献名

violacea・・・・・「紫紅色の」、「スミレ色の」

【主な種類と品種】

キアノクロカス

T. cyanocrocus

濃いコバルト色で、花の中心が白くぼかしたようになります。球根によって、白い部分の大きさに違いがあるようです。

ライヒトニー
T. cyanocrocus var. leichtlinii

シアノクロカスの変種で、花色が淡く、中央の白い部分が大きくなっています。

ビオラセア

T. cyanocrocus var. violacea

こちらもシアノクロカスの変種で、花色が紫色の品種です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 植え付け当初は、やや乾燥気味に管理します。

植え付け

耐寒性が弱いので、鉢での栽培になります。植え付けの時期は、10月中旬〜11月上旬が適期です。

鉢植えの用土

水はけのよい用土を使います。山野草向きの用土、もしくは鹿沼土と軽石砂を等量に混ぜた用土などが一例です。

腐葉土やバーク堆肥を入れると球根が腐りやすくなる恐れがありますので、入れる必要はありません。

テコフィレアの花

植え付けの深さ

球根の上に2〜3cmほど鉢土がかぶる程度にします。

株間

株はさほど大きくなりませんので、4号鉢に3球、5号鉢に5球程度を目安にします。

置き場所

日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

植え付け後、気温が高い時期に過湿にすると球根が腐りやすくなります。最近は、10月でも気温の高い日が増えていますので、当初は、やや乾燥気味に管理します。

冬の管理

関東以西の温暖地の場合は、霜の当たらない軒下に置けば冬を越します。特に寒い日があったので、不織布を掛けてあったところあっという間に花が咲きました。

休眠期の管理

地上部が枯れたらそ、鉢に植えたまま、雨と日が当たらない涼しいところで秋まで保存します。

肥料

植え付け時は、肥料は入れない方が無難です。発芽してから、緩効性の固形肥料を控えめに置肥するか、もしくは、薄めの液肥を2週間に1回程度与えます。

病気・害虫

特にはないようですが、植え付け直後に過湿になると、球根が腐ることがあります。

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