トロパエオラム

トロパエオラムの花
写真 トロパエオラム・ブラキセラス
撮影時期 2018.3.9
栽培状況 プランターで栽培
(冬はビニールハウス)

科名

ノウゼンハレン科

属名

ノウゼンバレン属

学名

Tropaeolum

園芸分類

秋植え球根

別名

トロパエオルム
球根ナスタチウム

原産地

南米

主な用途

鉢植え

花期

2〜4月

【トロパエオラムついて】

トロパエオラムは南米原産のノウゼンバレン科ノウゼンバレン属のことで、この属ではキンレンカがおなじみですが、通常、トロパエオラムとして販売されているのは、半耐寒性の秋植え球根です。

もっぱらブラキセラス(T. brachyceras)とトリカラー(T. tricolor)の2種が種苗会社のカタログに載っていますが、いずれもツル性で、ネットに這わせたりやアンドン仕立てにして楽しむことができます。

【栽培メモ】

ブラキセラスを注文したはずでしたが、カタログの品番を取り間違えて注文したようで、開花したのはトリカラーの方でした。思ったよりも全体がコンパクトで、アサガオで使ったネットをそのまま利用しましたので、目が荒すぎてしまいました。

その後、ブラキセラスを栽培したときは、植えてから全く水やりをせず、倉庫に置きっぱなしにしていたため、見たときには細い線のような茎が30cmほどになっていました。それから、ビニールハウスに入れ、徐々に水やりを始めて育てたところ、2月下旬には花が咲き始めました。

一度失敗したことがありますが、植えつけ後に、焦って早く水やりをしたため、かえって芽が出なくなってしまいました。

【育て方は下へ ↓ 】

【トロパエオラムの概要】

草丈

ツル性で1〜2mほどになります。

【主な種類と品種】を参照してください。

トロパエオラムの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 (夏は休眠)

霜に当たると傷みます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Tropaeolum・・・・・tropaeum(勝利)の縮小形

brachyceras・・・・・ギリシャ語の brachy(短い)+cera(ろう状の、蝋色の)

tricolor・・・・・「3色の」

azureum・・・・・「空青色の」、「淡青色の」

【主な種類と品種】

ブラキセラス
T. brachyceras

この仲間で、最も普及している種類で、黄色の花が咲きます。(写真:上の2枚)

トリカラー
T. tricolor

チリ原産で、その花色からトリカラーと呼ばれます。(写真:下)

アズレウム
T. azureum

青花ナスタチウムとも呼ばれる種類で、その名のとおり青い花が咲きます。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 芽が地上に出て10pほどになるまで水やりは控えます。

植え付け

耐寒性が比較的あるとは言え、霜に当たると生育が悪くなりますので、鉢やプランターに植えて栽培するのが一般的です。

植えつけの適期は、10月中旬〜11月が適期です。

植え付け後は、すぐに水やりをせず、芽が地上に出てきて10pほどになってから、水やりを始めるようにします。早くから水やりをすると失敗をしてしまいます。

鉢植えの用土

水はけのよい用土を使います。赤玉土、腐葉土、パーライト(軽石砂)を6:3:1程度に混ぜた用土が一例です。

赤玉土、鹿沼土、バーク堆肥を4:3:3程度に混ぜた用土に有機石灰を少し加えたものを使っていましたが、問題なく育ってくれました。

トロパエオラムの花

植え付けの深さ

5cmほどの深さに植え付けます。

株間

7〜8号鉢に2〜3球が目安です。

置き場所

北風の当たらない家の南側で、日当たりのよいところに置きます。

また、過湿を嫌いますので、雨の当たらない軒下などが最適です。

日常の管理

ツル性ですので、生育に応じてネットやアンドン型の支柱に誘引していきます。ツルの伸びが早いので、早めに準備をしておきます。

冬の管理

霜の当たらない軒下であれば問題ありません。水やりは少なくしますが、冬場も生育しますので、水やりを忘れないようにします。

休眠期の管理

6月ごろには葉が枯れてきて休眠期に入ります。葉が枯れ始めたら水やりを止め、雨のかからないところに置いて秋まで保管します。

10月中旬〜11月に新しい用土で植え替えます。

肥料

植え付け時に緩効性の化成肥料を与えます。後は、暖かくなったら5月頃まで緩効性の固形肥料を置肥するか、あるいは液肥を月2回ほど与えます。

病気・害虫

アブラムシが付くことがあります。

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