トウツバキ

トウツバキの花
写真 'コーネリアン'
撮影時期 2016.3.8
栽培状況 庭植え

科名

ツバキ科

属名

ツバキ属

学名

Camellia raticulata

園芸分類

常緑広葉低木〜高木

別名

カメリア

原産地

中国

主な用途

庭植え

花期

3〜4月

【トウツバキについて】

トウツバキ(唐椿)は中国の雲南省が原産地で、主にアメリカなどで品種改良された品種群を指します。日本のツバキと比較すると花が大きく非常に豪華な感じがします。

枝数が少なく、やや樹形にまとまりがない点が挙げられますが、それを補って余りある美しい花が魅力です。

品種によって多少の違いがあるかも知れませんが、普及している品種の多くは耐寒性、耐暑性とも強く、育てやすさは日本のツバキとさほど変わりません。

【栽培メモ】

何本かトウツバキを庭に植えていますが、寒さで傷むこともなく毎年よく花が咲いています。

【育て方は下へ ↓ 】

【トウツバキの概要】

樹高

品種によっては相当大きくなりますが、庭植えにして10年以上たった園芸種は3mを越えていません。

剪定をして育てれば、2m程度で管理できる品種が結構あると思われます。

ツバキの中では、その豪華さで右に出るものはありません。花径は15pを越える品種もめずらしくありません。

ただし、花色は白色や絞りの品種は珍しく、絞りの花は写真の「コーネリアン」1種のみだったと記憶しています。花形も牡丹咲きで、千重咲きなどはありません。

トウツバキの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 強い

品種にもよりますが、園芸種は比較的耐寒性があり温暖地では庭植えができます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Camellia・・・・・・17世紀のチェコの宣教師 G.J.Kamell への献名

reticulata・・・・・「網状の」、「網目状の」

【主な種類と品種】

アメリカやイギリスで品種改良され、たくさんの品種があります。以前は、通信販売などでもけっこう見かけましたが、最近はバラなどに押されてあまり見なくなりました。

しかし、常緑で、花が大変豪華なので、もっと栽培されてもよいと思います。なお、中の品種は、「モウタンチャ」です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 日本のツバキと違って枝数が少なく、樹形が乱れますので、花後に剪定します。

植え付け

植え付けは、温暖地では春、秋どちらでも可能ですが、寒地では春に植え込みます。本来、庭植えが適していますが、大きな鉢を使えば鉢植えでもある程度の大きさまでは可能かと思われます。

庭に植えるときは、苗木の大きさにもよりますが、通常は、根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

トウツバキの花

植え場所

寒さには強いですが、できれば北風の当たらないところに植えると、春先に花が傷まなくてすみます。

また、水はけのよくないところに植えると十分な生育は望めません。半日陰のところでも十分に花を付けます。むしろ強い西日の当たらないところが植え付け後の生育がよいようです。

日常の管理

日本のツバキと違って枝数が少なく、樹形が乱れますので、花後に剪定します。挿し木は困難で、一般には接ぎ木で繁殖されています。

肥料

1〜2月に寒肥、4〜5月にお礼肥え、9〜10月に追肥と年に3回与えるのが基本です。ただし、植えてから3〜4年して木がある程度の大きさになったら、やせ地でない限り、それほど肥料を与えなくても十分生育します。

病気・害虫

病気は特にありませんが、チャドクガが発生して、葉を食いあらすことがありますので見つけ次第駆除します。そのままにしておくと葉が食い尽くされることがあります。

また、ルビーロウムシがつきやすい品種があります。

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