トルコギキョウ |
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【トルコギキョウについて】 |
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トルコギキョウは、北米のネブラスカ州やテキサス州などが原産のリンドウ科トルコギキョウ属の一・二年草です。 トルコ原産ではないのに何故トルコギキョウと名付けられたのか不思議に思いますが、すっかりこの名前が定着しています。また、キキョウという名前が後ろに付いていますが、キキョウの仲間でもありません。なお、属名のユーストマと呼ばれることがあります。 花が豪華で、そのうえ、水揚げがよく花が長持ちするので、切り花としての需要が多い花です。私の住んでいる香南市野市町周辺でもハウス栽培が盛んで、ハウスの中に見事に咲いているトルコキキョウを見かけることが珍しくありません。 タネから簡単に育てることができれば言うことなしですが、育苗が難しい草花であることが残念です。 【栽培メモ】 タネを播いて育てたところ、発芽はよかったですが苗の成長が遅く、この点が苦労させられました。 どうにか少し花は咲きましたが、期待していた結果とはほど遠いものになりました。トルコギキョウをタネから育てて思いどおりに咲かせることは、一つの目標になっていますが、手が回らないのが現状です。 もっとも、苗を購入して育てる分には、それほど難しくはありません。 |
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【トルコギキョウの概要】 |
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草丈 矮性品種は30〜40p程度で、鉢やプランターでの栽培に適しています。高性種は80〜90pほどになり切り花向きです。 花 花径は小輪で4p程度、大輪種で8p程度です。一重咲きのほか豪華な八重の品種もあります。 花色は白、桃、赤、紫、青紫のほか、写真のような覆輪の品種も多く、どの花もたいへん美しいものです。 耐寒性・耐暑性
耐寒性は弱いと言えます。用土が凍らなければ越冬しますが、よい花を咲かせるにはフレームや室内に置きます。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:かなり難しい ※ 苗から育てる場合:比較的やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Eustoma grandiflorum 学名の説明 Eustoma・・・・・eu(よい、真)+ stoma(口、気孔)が語源です。 grandiflorum・・・・・grandi(大きい)+ florum(花の) |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 育苗中は、用土を乾燥させないようにします。 ※ 定植後も、つぼみが見え始める頃までは、乾燥させすぎないようにします。 タネまき トルコギキョウのすばらしい花を見ると、誰しもタネから育ててみたいと思います。ところが、タネを播いて開花株に育てることがかなり難しく、園芸の上級者向けと言えます。 発芽適温は20度程度ですが、関東以西の温暖地では10月上旬〜中旬にピートバンやセルトレイに種まき用の培養土などを入れて播きます。早く播きすぎて発芽後の温度が高いとロゼット化して、茎が立ち上がらないことがあります。 逆に、遅くなると気温が下がって発芽まで時間がかかり、必然的に育苗期間が短くなるため充実した株になりにくいです。こうした点も、トルコギキョウをタネから育てる場合の難しさのひとつだと思われます。 トルコギキョウは、微細種子ですがタネはコーティングされていますので、ピートバンに播く場合は薄くバラまきにします。 好光性種子ですので覆土はせず、軽く押さえつけておきます。直射日光と雨を避け、底面吸水をして乾燥しないよう注意します。 10日〜2週間ほどしたら発芽しますので、発芽後は、徐々に日に当てるようにしますが、用土は乾燥させないようにします。混みあったところは間引きします。 本葉が2〜3枚程度になったら、根を切らないようにして6p(2号)のポリポットに鉢上げします。その後は、ときどき液肥を与えながら苗を育てます。トルコギキョウは、生育期が雨期、開花期が乾期にあたりますので、育苗中は用土を乾燥させないように注意します。 植え付け 早春になると、生育が次第に旺盛になってきますので、成長に合わせて9cmのポリポットに植え替えます。 茎が伸び始め、ポリポットの底に根が回ったら、根鉢を崩さないようにして、鉢やプランターに植え付けます。 苗は、春先には園芸店やホームセンターなどに出てきますので、これを買って育てるのが簡単です。 トルコギキョウはつぼみが見え始める頃から開花時期の過湿を嫌いますので、庭植えよりも鉢やプランターでの栽培に適しています。 鉢植えの用土 水はけがよく、肥沃な土が適していますので、赤玉土、酸度調整したピートモス、パーライトを5:3:2程度に混ぜた用土などを使います。 株間 10〜12cmほどにします。 置き場所 日当たりのと風通しのよい場所に置いて育てます。また、つぼみが見え始める頃からは、雨が当たらないところに置いた方が安全です。特に、長雨が予想されるときは雨を避けるようにします。 日常の管理 定植後も、つぼみが見え始めるまでは、用土を乾燥させすぎないように、やや多めに水やりをします。 その後は、過湿にすると根腐されしやすいので、表面が乾いてから、たっぷりと水やりします。その際、葉に水がかからないように注意します。 5〜6月ごろに摘芯をすると、わき芽が増えて花数が増えます。 花茎は光のある方に曲がっていきますので、花茎が伸び始めたら定期的に鉢回しをして、できるだけまっすぐに伸びるようにします。 病気の発生を防ぐため、早めに花がらをつみ取ります。 冬の管理 フレームや暖房のない室内の日当たりのよいところに置いて苗を育てます。3月に入るころには関東以西の温暖地では霜も降りなくなりますので、日当たりのよい戸外に出します。 肥料 植え付けの際、緩効性の化成肥料を施し、後は、2週間ごとに薄めの液肥を与えるとよい花が咲きます。 病気・害虫 過湿にすると立ち枯れ病で株がダメになることがあります。そのほか灰色カビ病が発生することがあります。 また、暖かくなるとアブラムシアブラムシがつくことがあります。 |
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