トキワネム

トキワネムの花
写真 トキワネム
撮影時期 2008.7.12
撮影場所 野市町にて(庭植え)

科名

マメ科

属名

ベニゴウカン属

学名

Calliandra selloi

園芸分類

落葉中木

別名

ウンナンネムノキ

原産地

ブラジル

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

7〜10月

【トキワネムについて】

トキワネムは、ブラジル原産のマメ科ベニゴウカン属の常緑中木ですが、寒くなると葉を落とします。別名は、ウンナンネムノキですが、中国の雲南地方ではなくブラジル原産の花木です。

また、ネムノキという名前がついていますが、最下段の写真のネムノキ(Albizia julibrissin)とは別属で、ヒネムと同じ属になります。写真のように大変きれいな花が咲きます。

ところで、ネムノキの名前は、小葉が夜間は閉じて睡眠現象を示すことから名付けられたものです。このネムノキはとても大きくなりますので家庭で楽しむというわけにはいかないかもしれませんが、トキワネムはネムノキほどは大きくなりません。ですので、それほどスペースがなくても庭植えができますが、耐寒性がやや弱いことから庭植えができるのは関東以西の温暖地に限られるようです。

【栽培メモ】

やや耐寒性が弱いので葉を落としますが、香南市野市町周辺では庭植えで冬を越しています。

中の2枚の写真は鉢植えで育てているものです。開花は7月に入ってからですが、繰り返して咲きますので長く楽しめます。

【育て方は下へ ↓ 】

【トキワネムの概要】

樹高

1.5〜2mほどです。

梅雨の終わりから夏にかけて繊細で美しい花を咲かせます。長く伸びた糸状のものは雄しべです。

花は一度咲いたら終わりではなく、繰り返して咲いてくれます。

トキワネムの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い

耐寒性はあまり強くはありませんが、温暖地では庭植えができます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Calliandra・・・・・ギリシャ語の calli(美しい)+ androeceum(雄しべ)

selloi・・・・・ドイツの探検家 Friedrich Sello への献名

【主な種類と品種】

ベニゴウカン属の花木は、こちらをご覧ください。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 冬の寒さに気をつけます。

植え付け

ネムノキ(写真:最下段)と違ってあまり大きくなりませんので、鉢植えでも育てられます。また、耐寒性がやや弱いので、温暖地以外では鉢植えで育てた方が安心です。関東以西の温暖地では、庭植えができます。

庭に植える場合は、4〜5月頃が適期です。購入した苗木が小さいときは、少なくても1年は鉢植えで育ててからにした方が安全です。

庭植えの場合は、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

植え付け後はたっぷりと水やりし、風で木がぐらつかないように支柱を立てておきます。

トキワネムの花

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、日当たりがよく北風の当たらない暖かい場所に植え付けます。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

植え替え

鉢植えは、2年に1回は植え替えをします。根鉢を崩さないようにして一回り大きい鉢に植え替えます。

剪定

剪定は、2〜3月に行います。ただし、自然樹形を生かすため強剪定はせず、細い小枝などをつけ根から切り取る程度にします。

冬の管理

関東以西の温暖地でも、庭植えにして根が十分に張っていないときは、霜除けをした方が安全です。

鉢植えは、霜の当たらない軒下に移します。寒さの厳しいところでは室内に取り込みます。水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。

トキワネムの花

肥料

庭に植えた場合は、春に有機質肥料を与えます。やせ地でもよく育つので、成木になれば肥料はほとんど不要です。

鉢植えも多肥にする必要はありません。春と秋に緩効性の固形肥料を軽く置肥する程度にします。

病気・害虫

特にはありません。

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