チリアヤメ

チリアヤメの花
写真 チリアヤメ
撮影時期 2021.5.11
栽培状況 鉢植え

科名

アヤメ科

属名

チリアヤメ属

学名

Herbertia spp.

園芸分類

秋植え球根

別名

ハーベルティア

原産地

チリ、アルゼンチン

主な用途

鉢植え、庭植え

花期

4〜5月

【チリアヤメについて】

チリアヤメは、アルゼンチンやチリが原産のアヤメ科チリアヤメ属の秋植え球根です。チリアヤメ属には6種ありますが、流通しているのはアモエナですので、単にチリアヤメと言えば本種を指します。アモエナのほかには、花弁に白筋の入るプルケラ(H. pulchella)もありますが、ほとんど出回ることはありません。

アモエナは、日本には大正年間に渡来したようです。ごく小型の球根ですので、小さな鉢に植えてブルーの花を楽しむことができます。一日花ですが、次々と花を咲かせます。

【栽培メモ】

アモエナは、こぼれ種でもふえるくらい丈夫です。当初、耐寒性は弱いかなと思いましたが、寒さに強く庭で冬を越しています。

【育て方は下へ ↓ 】

【チリアヤメの概要】

草丈

10pほどです。

花径2〜3pで、ブルーの花が咲きます。

チリアヤメの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い(植えっぱなしにできます)

耐寒性があり、関東以西の温暖地では戸外で冬を越します。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Herbertia・・・・・19世紀イギリスの球根の分類学者 Dean William Herbert への献名

amoena・・・・・「優美な」、「愛らしい」

pulchella・・・・・「美しい」

【主な種類と品種】

アモエナ種以外はほとんど流通していません。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 庭植えの場合は、数年は植えっぱなしにできます

※ 鉢植えの場合は、2年に1回程度の頻度で植え替えます。

植え付け

10月が植えつけの適期です。丈夫な球根ですので庭植え、鉢植えのいずれでもよく育ちますが、小型の球根植物ですので、鉢やプランターでの栽培に適しています。適期に植え付けると、年内に葉が伸びてきます。

花壇に植えるときは、深さ20〜30cmほど庭土を掘り起こし、腐葉土(又はバーク堆肥)と有機石灰を少し入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

植え付けの深さ

庭植えの場合は5〜6cm、鉢植えの場合は2〜3pほどにします。

チリアヤメの花

鉢植えの用土

市販の園芸用培養土でよく育ちますし、赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜた用土などでもかまいません。

株間

5号鉢に6〜8球ほど植えつけます。庭植えの場合は3〜4cmほどの間隔を目安にします。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きます。

植え替え

庭植えの場合は、数年は植えっぱなしにできますが、株が込み合ってきたら秋に植え替えます。

鉢植えの場合は、2年に1回程度の頻度で植え替えます。

日常の管理

鉢やプランターに植えた場合は、過湿にならないように表土が乾いてから水やりします。

冬の管理

耐寒性は比較的強く、温暖地では戸外で冬を越します。

鉢植えにしている場合は、霜に当てないように軒下などに置いた方が安全です。

休眠期の管理

庭に植えた場合は、毎年掘り上げる必要はありません。

鉢植えの場合は、6月に葉が枯れたらそのまま秋まで保管します。植え替えないときは、芽が出てきたら日当たりのよい場所に置きます。

ふやし方

タネが取れますので、9〜10月ごろに播いて育てることができます。

肥料

鉢植えは、植え付け後、葉が見え出したら緩効性の化成肥料を少し与える程度にします。庭植えの場合は必要ありません。

病気・害虫

特にはありません。

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