ツルハナナス

ツルハナナスの花
写真 ツルハナナス
撮影時期 2000.6.18
撮影場所 野市町にて

科名

ナス科

属名

ナス属

学名

Solanum laxum
(= S. jasminoides)

園芸分類

つる性常緑低木

別名

ソケイモドキ

原産地

ブラジル

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

6〜7月

【ツルハナナスについて】

ツルハナナスは、南米原産のナス科ナス属のツル性低木です。咲き始めは淡青紫色ですがだんだん白くなっていきますので2色の花が咲いているように見えます。

上の写真のように垣根などに絡まって咲いているのを見かけることがありますが、通常は、フェンスに這わせたりアンドン仕立てにして育てます。

園芸店やホームセンターなどでは、ヤマホロシという名前で売られていることがありますが、同属にヤマホロシ(Solanum japonense)という和名を持つ別の多年草があります。ツルハナナスは実を付けませんが、ヤマホロシは赤い実を付けます。

【栽培メモ】

小さな苗を購入し、6号鉢に植えて育て始めたところ、2年目になって急に株の勢いが強くなりつるがどんどんと伸びてきました。そこで、鉢が小さいので植え替えようとしたところ、鉢底から根が伸びて、庭植えと変わらない状態になっていました。

【育て方は下へ ↓ 】

【ツルハナナスの概要】

樹高

つる性で、3m近くになります。

花径2.5pで星形の花を房状に多数つけます。

咲き始めは淡青紫ですがだんだん白くなっていきます。

また、最初から白い花が咲く品種もあります。(写真:中)

ツルハナナスの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い

耐暑性は強く、耐寒性はやや弱く、庭植えにできるのは関東以西の暖地になります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Solanum・・・・・solamen(安静)が語源ですが、この属に鎮痛作用を持つ種類があることに由来します。

laxum・・・・・「まばらな」

jasminoides・・・・・「ジャスミンのような」

【主な種類と品種】

斑入りの品種があります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 鉢植えの場合は、毎年植え替えます。

植え付け

暖地では庭植えにしてフェンスや垣根に絡ませて花を楽しむことができます。それ以外の地域は、鉢植えになります。

春に園芸店やホームセンターなどに苗が出ていますので、これを買って植え付けます。

庭植えで育てる場合、ポット苗を購入したときは、耐寒性がやや弱いので、暖地の場合でも1年は鉢で植えで育て翌年の春に庭に植え付けた方が無難です。

植え付けの際は、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

ツルハナナスの花

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、家の南側など冬の北風が当たらず、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢に植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

植え替え

鉢植えの場合は、根詰まりしやすいので毎年植え替えをします。時期は4月が適当です。

鉢から抜いて、表土と根鉢の周囲の土を適量適宜に落として、一回り大きい鉢に植え替えます。鉢が大きくなって同じ大きさの鉢を使うときは、少し多めに古い土を落として植え替えます。

日常の管理

鉢植えの場合、過湿は嫌いますが夏場の水切れに注意します。

耐寒性がやや弱いので、家の南側のフェンスや垣根などに誘引してやるとよい花が咲いてくれます。

剪定

春先に枝先の枯れた部分や伸びすぎた枝などを切り取っておきます。また、花後に、伸びすぎた枝や混みあった枝を切り詰めておきます。

冬の管理

庭植えの場合、関東以西の暖地では戸外で冬を越すことができますが、それ以外のところでは霜除けが必要になります。

鉢やプランターに植えている場合は、霜の当たらないところに置きます。水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。

肥料

鉢植えの場合は、5〜10月ごろにかけて定期的に緩効性の固形肥料を置肥します。庭植えの場合は、植えた年は、5月と9月ごろに緩効性の固形肥料を株元に施します。翌年以降は、伸びすぎて困るようなら無肥料でかまいません。

病気・害虫

特にないようです。

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