ツルバラ

ツルバラの花
写真 ツルバラ
撮影時期 2002.5.26
撮影場所 RSKバラ園にて

科名・属名

バラ科
バラ属

園芸分類

落葉低木

別名

クライミングローズ

原産地

北半球

用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜6月

【ツルバラについて】

バラは、花の大きさ、樹形、咲く時期などにいろいろな観点から区分されますが、大きくは、原種、ブッシュ・ローズ(原則として樹高が1mメートル以内)、シュラブ・ローズ(樹高が1〜2m)、ツルバラ(樹高2m以上)の4つに分けることが多いようです。

この中で、ツルバラは、花があふれるように咲きますので満開のときは大変見事です。ただし、アサガオのように自ら絡みつくことはないので、伸びた枝をフェンスやオベリスクなどに誘引して行く必要があります。

【ツルバラの概要】

ツルバラの花

樹高

よく伸びる種類は、5mほども伸びます。

小輪から大輪系まで様々な色と形の花があります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 比較的強い

耐暑性が比較的強いとは言え、四季咲きのツルバラも夏は花がとぎれがちになります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい〜やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Rosa spp.

【主な種類と品種】

大輪ツルバラ

本来は木立ち性のハイブリッド・ティ系などの大輪の品種が、枝変わりでつる性になったものです。花の性質は元の品種と同様ですが、ほとんどが一期咲きになります。

中輪ツルバラ

品種の生い立ちは様々ですが、木立性のフロリバンダなどの品種が枝変わりでつる性になったものなどがよく栽培されています。

小輪ツルバラ
(ランブラー系)

ノイバラにテリハノイバラやコウシンバラなどを交雑してつくられた病気に強い系統で、生け垣などにも利用されます。四季咲き性で、小輪の花がたくさん咲きます。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

美しく咲かせるには、枝の誘引、病害虫の防除や剪定など、かなり手間がかかることを覚悟しなければなりません。

植え付け

春に切り接ぎして育てた大苗を11〜12月、若しくは3月に植えつけるが一般的です。早春に接ぎ木して、新梢が伸びたばかりの新苗は5月に植え付けます。

花壇に植えるときは、深さと幅が40cmほどの植え穴を掘り、一番下にバーク堆肥や腐葉土を入れ、その上に有機石灰、油カス、骨粉、などを入れて土とよく混ぜてておきます。さらに、その上に肥料と根が触れ合わないように庭土をいれて、そこに苗を植えつけます。

ツルバラの花

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たり、水はけ、そして風通しのよいところに植えつけます。

日当たりが悪いと、本来の美しさを十分に味わうことができません。

日常の管理

梅雨明け後、急に気温が高くなると、暑さのため弱ってしまいますのでワラ等でマルチングして地温を下げるようにします。

剪定

ツルバラの剪定は、12月頃が適期で、古い枝や充実していない細い枝を切り落とし、芽の先端が鉛筆ぐらいの太さの場所で、 芽から5oほど上で切り戻しておきます。

剪定に併せて、誘引作業を行います。フェンスに誘引するポイントは、枝をできるだけ水平近くに寝かせるか、少し斜め上に誘引して花数を増やすようにします。

肥料

多肥を好むので、2月に完熟堆肥と牛糞を施します。

病気・害虫

ツルバラも病害虫に弱いので防除は欠かせません。

病気はクロホシ病、ウドンコ病がよく発生しますし、害虫ではアブラムシとハダニがつきます。

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