タンチョウソウ

タンチョウソウの花
写真 タンチョウソウ
撮影時期 2018.4.12
栽培状況 鉢植え

科名

ユキノシタ科

属名

イワヤツデ属

学名

Mukdenia rossii

園芸分類

多年草

別名

イワヤツデ

原産地

中国、朝鮮

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

3月〜4月

【タンチョウソウについて】

タンチョウソウ(丹頂草)は、朝鮮半島、中国東北部などが原産のユキノシタ科イワヤツデ属の多年草です。ヤツデを小さくしたような葉が特徴でイワヤツデという別名があります。

丹頂草という名前は、花を丹頂鶴の頭、茎を首、葉姿を羽に見立てたものと言われています。それほど派手な花ではありませんが、大きな葉の中から花径を伸ばして咲く様子はなかなか風情があります。

また、冬がくる前に葉を落とすと、岩のようなゴツゴツした感じの根茎が目を引きます。

耐寒性、耐暑性があり丈夫で育てやすいですが、生育が比較的ゆっくりです。もっとも、段々と株が大きくなり、株分けをして増やしていくことができます。

【栽培メモ】

プランターに植えて育てていますが、株がだんだんと大きくなって株分けできるようになりました。耐暑性もあり、温暖地でも育てやすい多年草と言えます。

【育て方は下へ ↓ 】

【タンチョウソウの概要】

草丈

10〜20cmほどです。

花茎が伸びて、その先に花径5mmほどの白い花がたくさん咲きます。

タンチョウソウの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性は強く、耐暑性もあります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Mukdenia・・・・・中国遼寧省の省都である瀋陽市(Mukden hoton)の地名から

rossii・・・・・スコットランドの宣教師 John Ross への献名

【主な種類と品種】

葉に斑の入る品種やカラスバタンチョウソウ(烏葉丹頂草、写真:中)などがあります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 鉢植えの場合は、夏場の水切れに注意します。

※ 夏は明るい日陰になるところに移します。

植え付け

園芸店やホームセンターなどで見かけることがあまりないので、種苗会社やネットなどを通じて購入して育てる方が早道です。

植え付けは、休眠期の11〜12月頃が適期で、株もそれほど大きくなりませんので鉢植えに向いています。庭植えもできますが、水はけがよいことが条件になります。

鉢植えの用土

赤玉土と鹿沼土を等量にしたものなどを使います。

タンチョウソウの花

植え場所・置き場所

庭植えの場合は、夏場以外は日当たりがよくてもかまいませんが、半日陰でやや湿り気のあるようなところが適しています。

鉢やプランターで育てる場合、春と秋は日当たりのよいところに置きます。

植え替え

鉢植えの場合は、2年に1回を目安に植え替えをします。

鉢から抜いて、表土と根鉢の三分の一ほど土を落として、一回り大きい鉢に植え替えます。同じ大きさの鉢を使うときは、株分けをするか、もう少し古い土を落として植え替えます。

日常の管理

乾燥を嫌いますので、鉢植えの場合は、特に夏場の水切れに注意します。

花が終わったら早めに花茎を切り取り、株への負担を減らすようにします。

夏の管理

耐暑性はありますが、鉢やプランターで育てるときは、初夏になったら半日陰に、真夏は明るい日陰に移します。

冬の管理

10月下旬ごろには葉を落とします。耐寒性が強いので、戸外で冬を越します。鉢やプランターで育てる場合は、水やりは少なくしますが、乾燥させすぎないようにします。

ふやし方

株分けで増やすことができます。根茎は堅くて手で分けることが難しいので、剪定鋏などで切り分けます。

肥料

春と秋に、緩効性の固形肥料を置肥するか、やや薄めの液肥を月2回程度与えます。

病気・害虫

ヨトウムシに葉を食べられることがありますので、見つけたら早めに駆除(捕殺)します。

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