タイツリソウ |
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【タイツリソウについて】 |
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タイツリソウは、中国原産のケシ科コマクサ属の宿根草です。花の形が鯛を吊り下げたようだというので、その名がついています。この花を鯛と見立てたのは、なかなか面白いと思います。なお、以前はコマクサ属になっていましたが、今はケマンソウ属になっています。 標準和名はケマンソウですが、仏前を飾る金属製のつくりものである「華まん」に花の形が似ているところから付けられています。ただし、「華まん」を知らない人は、ケマンソウと言われてもぴんとこないのかもしれません。 やや暑さを嫌いますので夏が近づいてくる頃には地上部が枯れてしまい、一年のうちで生育期間がとても短い宿根草と言えます。 【栽培メモ】 庭植えにしたところ、場所が悪かったせいか、あまりよく育ちませんでした。その後、鉢植えで育てていますが、なんとか夏を乗り切って、まずまずの成育状況です。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【タイツリソウの概要】 |
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草丈 30〜60pほどになります。 花 ハート型の花径2pほどの花を、横に伸ばした花茎に一列に咲かせるので人気があります。 花色は、桃色が一般的ですが、白花もあります。 耐寒性・耐暑性
梅雨明け後には地上部が枯れてしまいますが、耐寒性は強く翌春また芽を出してきます。 ただし耐暑性がやや弱いので、温暖地では夏の管理が大切になります。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 比較的やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Lamprocapnos・・・・・ギリシャ語の lampros (光る、輝く) + kapnos (煙)が語源です。 spectabilis・・・・・「壮大な」、「豪華な」、「華々しい」 |
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【主な種類と品種】 |
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白花もありますが、一般に栽培されている品種はピンクの花です。また、最近、朱赤の花色の‘バレンタイン'という品種が出てきています。(写真:最下段) |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 生育期間が短いので、地上部が枯れた後の管理を忘れないようにします。 植え付け 一般的には、春先に園芸店やホームセンターなどで売られていますので、これを買って育てます。種苗会社のカタログなどにも載っています。入手した株がポットに植えられているときは、できるだけ早く植えつけます。 庭植えにする場合、関東以西の温暖地では、夏はできるだけ涼しい適地を選んで植えつけます。また、鉢植えで育てる場合は、一回り大きい鉢に植え付けます。 鉢植えの用土 水はけのよい用土に植えることが肝要です。市販の山野草培養土で差し支えありません。 その他、赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライト(軽石砂)を6:3:1程度に混ぜた用土などを使います。 植え場所・置き場所 耐暑性が強くないので庭に植える場合は、半日陰になる落葉樹の下などに植えつけます。夏の強い日差しが当たるようなところ避けるようします。 また、水はけのよいことが条件ですが、土質は特に選ばず普通の庭土でもよく育ちます。 鉢植えは芽が出てから生育期間中は半日陰に置きます。 株間 庭に植える場合は、20pほどにします。 植え替え 鉢植えの場合は、毎年、又は2年に1回を目安に植え替えをします。時期は、3月上旬又は11月頃が適期です。 庭に植えた場合は、3〜4年は植えっぱなしにしてかまいません。 日常の管理 葉が展開している期間が短いので、地上部が枯れた後で、間違って掘り上げたり、鉢植えの株を処分したりしないよう注意します。そのため、目印やラベルを立てておくと安心です。 休眠期の管理 温暖地では、夏が来る前に地上部が枯れてしまいますが、鉢植えは、その後も日の当たらない涼しいところ置きます。 休眠期でも、乾燥させすぎないよう、ときどき水やりをします。 冬の管理 耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。 ふやし方 大株に育ったら、植え替えの時に株分けをして増やすことができます。 肥料 植えつけ時に緩効性の化成肥料を与えます。後は、成育期間中に薄めの液肥を10日に一回程度与えるか、もしくは緩効性の固形肥料を置肥します。 庭に植えている場合は、春先に緩効性の化成肥料を株元に播いておきます。 病気・害虫 特にないようです。 |
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