センダイハギ

センダイハギの花
写真 センダイハギ
撮影時期 2004.4.18
栽培状況 庭植え

科名

マメ科

属名

センダイハギ属

学名

Thermopsis lupinoides

園芸分類

宿根草

別名

(特にありません)

原産地

北海道、本州、樺太、朝鮮、東シベリアなど

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜5月

【センダイハギについて】

センダイハギは、日本では北海道や本州の海岸に自生しますが、黄色の花がきれいなので庭にも植えられます。地下茎がよく伸びるので、適地であれば、あちこちから芽が出てきます。

もっとも、自生地でもおわかりのように、本来、寒冷地に向いていて、温暖地では、やや育ちにくいと言えます。そのせいか、地下茎でよく増えるというほどにはなりません。

因みに、その名は、伊達騒動を題材にした歌舞伎の有名な演目の「伽羅先代萩」(めいぼくせんだいはぎ)に由来すると言われています。もっとも、仙台萩とする場合もありますが、これは、本種が仙台市以北に多く自生していることによるものです。

なお、ムラサキセンダイハギもセンダイハギという名前が付いていますが、センダイハギの紫花ではなく、別属になります。

【栽培メモ】

寒さには強いですが耐暑性はそれほどありません。そのせいでしょうか、地下茎でよく増えるとされていますが、庭植えにしていたものの、さほど増えたという記憶はありません。暑さの影響だと思われますし、植えたところが悪かったのかもしれません。

また、草丈も30〜40cmほどにしかなりませんでした。なお、鉢植えでしたら、高知県の平野部でも夏越しはそれほど難しくはありません。

【育て方は下へ ↓ 】

【センダイハギの概要】

草丈

40〜80pほどになると言われていますが、温暖地ではそれほど伸びないようです。

20〜25pほどの花穂が伸びて黄色のきれいな花を咲かせます。種小名のとおり花を例えるとルピナスに似た感じです。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い

北国の海岸に生える宿根草ですので、耐寒性はありますが耐暑性はやや弱いと言えます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Thermopsis・・・・・ギリシャ語の thermos(ハウチワマメ)+ opsis(・・・に似た)が語源です。

lupinoides・・・・・「ルピナスに似た」

【主な種類と品種】

園芸種はないようです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 庭に植える場合は、半日陰若しくは午後は日陰になるようなところに植え付けます。

※ 鉢やプランターで育てる場合も、夏場は半日陰に置いて育てます。

植え付け

庭植えでも、あるいは鉢やプランターに植えても栽培できます。ただし、寒冷地など適地であれば、庭植えにすると地下茎が伸びて、あちこちに顔を出すことがありますので、そのことを考慮して植えつけます。植え付けは、春は3月ごろ、秋には10月〜11月ごろが適期です。

庭に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の2〜3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢植えの用土

赤玉土、鹿沼土、腐葉土(又はバーク堆肥)を4:3:3程度に混ぜた用土などを使います。

センダイハギの花

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、半日陰若しくは午後は日陰になるようなところに植え付けます。

鉢やプランターで育てる場合も、春と秋は日当たりのよいところに置いて育てます。

植え替え

鉢やプランターに植えた場合は、2年に1回程度の頻度で、株分けをして植え替えます。時期は、3月又は10月ごろが適期です。

日常の管理

鉢植えの場合は、過湿にならないように気をつけます。

夏の管理

耐暑性がやや弱いので、温暖地の場合、鉢やプランターは初夏になったら半日陰に、真夏は明るい日陰に置くと夏越しがしやすくなります。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、鉢土がよく乾いたら午前中に水やりをします。

ふやし方

植え替えの時に、株分けをして増やします。株分けは、芽のついた地下茎を切り取って分けます。

肥料

庭植えの場合は、春先と秋に緩効性の化成肥料を株元に撒いておきます。量は少な目にします。

鉢やプランターに植える場合は、植えつけ時に緩効性の化成肥料を鉢土に混ぜて植えつけてます。後は、春と秋に緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

たまにアブラムシが付くことがあります。

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