ゼラニウム |
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【ゼラニウムについて】 |
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ゼラニウムは、南アフリカ原産の半耐寒性の多年草です。長期間咲き続けるのて利用価値が高く、栽培されることがとても多い花です。なお、ゼラニウムという名前は、以前にゼラニウム属(ゲラニウム属)に分類されていたことによるもので、テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)とされた後も、昔の名前で呼ばれています。 ところで、ゼラニウムとして流通しているのは、ゾナレ系(ホルトルム)で、モンテンジクアオイの和名のあるゾナレ(P. zonale)とテンジクアオイの和名を持つインクイナンス(P. inquinans)が主になった交配種です。 最近の品種はとても豪華になり、八重咲きの大きな花房の品種が出ています。また、花色も一層洗練されて、絞り咲きの品種なども見ることができます。花期も長く、鉢やプランターなどで大いに楽しみたい花です。 なお、株がたくさん欲しい場合は挿し木が簡単ですが、タネからも容易に育てることができます。 【栽培メモ】 案外と短命な多年草ですので、2年、3年と育てていると、だんだんと元気がなってきます。 タネから播いて育てても、特に問題なく育ってくれます。春に播いて、その年にも花が咲きますが、株が充実した翌年によく咲いてくれました。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【ゼラニウムの概要】 |
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草丈 高性種は50pを超えます。矮性のものは30p程度です。 花 花色は、朱赤色、ビンク、橙、白、覆輪と多彩です。温度さえあれば1年中咲いています。 これまでは一重咲きの品種がほとんどでしたが、八重咲きの品種もたくさん出てきています。 耐寒性・耐暑性
日当たりを好みますが、夏の暑さにはあまり強くありません。 また、耐寒性も弱いので、温暖地でも冬は日当たりのよい軒下に置いた方が安全です。寒地では日当たりのよい室内に置きます。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:比較的やさしい ※ 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Pelargonium・・・・・・ギリシャ語の pelargos(コウノトリ)が語源です。 hortorum・・・・・「庭園の」、「花壇の」 zonale・・・・・「帯の」、「地域の」 inquinans・・・・・「汚れている」、「色がなくなっている」 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 花がらをこまめに取り除いて、見栄えをよくします。 ※ 株が古くなってくると次第に衰えてきますので、さし芽をして更新します。 タネまき ゼラニウムは、タネから比較的容易に育てることができます。発芽自体も良好です。 発芽適温が高いので、タネまきの時期は4月下旬〜5月中旬が適期です。箱播きにして、タネが隠れる程度に薄く覆土します。一袋に入っているタネの数が少ないので、ポリポットや小鉢に直接播いてもかまいません。 箱播きにした場合は、発芽後、本葉が3〜4枚のころにポットに植え替えて、薄めの液肥を与えながら育苗します。 植え付け 原産地が南アフリカの雨の少ないところですので、高温多湿が苦手です。このため、花壇で栽培するのには適してなく、鉢やプランターに植えて育てます。 タネを播いて育苗して育てた場合は、ポットに根が回ったら鉢やプランターに植えつけます。 苗を購入して育てる場合は、春を中心に開花株が園芸店やホームセンターなどに出ていますので、これを買って植えつけます。小さい鉢に植えられて根詰まり気味になっている場合は、根鉢をあまり崩さないようにして一回り大きい鉢に植え付けます。 種苗会社のカタログには品種名の付いている株も出ていますので、好きな品種を選んで育てることができます。 鉢植えの用土 用土は、水はけのよいものであればよく、私は、赤玉土、鹿沼土、バーク堆肥を4:3:3程度に混ぜたものを使ってますが、問題なく育っています。 市販の培養土でも差し支えありません。 植え替え 鉢の場合は毎年、プランターの場合は2年に1回を目安に、春先に植え替えをします。 植え替えに併せて、伸びすぎた枝を切り戻し、枯れた部分は切り取っておきます。 置き場所 秋から春の間は、雨のかからない日当たりのよい軒下に置くようにします。 株間 鉢植えの場合は5〜6号鉢に1株、標準の65pのプランターに2〜3株が目安です。 日常の管理 乾燥気味に育てることが大切で、かわいがりすぎて水を与えすぎるとよく育ちません。過湿にならないようにします。 次々と花が咲いてきますので、花がらをこまめに取り除いて、見栄えをよくします。花の終わった花茎は早めに取り除きます。併せて茶色くなった葉も一緒に取り除きます。 夏の管理 強光を避け、風通しのよい半日陰におきます。夏は成育が衰えますので、過湿にならないよう水やりは控えめにします。 冬の管理 温暖地であれば、霜の当たらない軒下で大丈夫ですが、寒地は室内に取り込んだ方が安全です。 水やりは、かなり控えめにします。 ふやし方 株が古くなってくると次第に衰えてきますので、さし芽をして更新します。5〜6月か9〜10月に5pほど切り取って、バーミキュライトなどに挿せば容易に発根します。 このとき、2〜3日程度日陰に置いて、切り口を乾かしてから挿し芽をします。過湿にしすぎると切り口が腐ってしまうので注意します。 肥料 生育期間中は、月に1回、緩効性の固形肥料を置肥するか、10日に1回程度液肥を与えます。油カスのようなチッソ分の多い肥料を与えすぎると、花付きが悪くなるので注意します。 病気・害虫 過湿にすると茎腐病が出ることがあります。 |
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