セイヨウニワトコ

セイヨウニワトコの花
写真 ‘ブラック レース’
撮影時期 2023.5.20
栽培状況 庭植え

科名

レンプクソウ科

属名

ニワトコ属

学名

Sambucus nigra

園芸分類

落葉中木

別名

エルダーフラワー、サンブカス

原産地

ヨーロッパ、北アフリカ

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜6月

【セイヨウニワトコについて】

セイヨウニワトコは、ヨーロッパや北アフリカ原産のレンプクソウ科ニワトコ属の落葉中木です。本来は果樹に区分されるものかと思いますが、花も美しいものです。種小名は、液果が黒色であることによります。なお、ニワトコ(S. sieboldiana)の液果は赤色です。

この属の中では、日本や中国に自生するニワトコが公園などに植えられていますが、個人の庭などには、本種のセイヨウニワトコが植えられるようになってきました。

セイヨウニワトコの果実はエルダーベリーと呼ばれ、ジャムやシロップに利用されていますが、生のままや熟していない果実は吐き気や嘔吐を引き起こすことがあるそうですので注意が必要です。

【栽培メモ】

おぎはら植物園で銅葉の‘ブラック レース’を購入し鉢植えにして栽培していますが、これまでのところ順調に育って、2年目に花が咲くようになりました。その後、庭に降ろしましたが、半日陰ということもあって特に問題なく育っています。

庭植えにしたところ、枝がよく伸びて樹形が乱れますので毎年の剪定が欠かせなくなっています。

【育て方は下へ ↓ 】

【セイヨウニワトコの概要】

樹高

3〜5mほどになります。

クリーム色の花が集まって20cmほどの散房花序になります。ピンクの花が咲く品種もあります。

セイヨウニワトコの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 比較的強い

耐寒性は強いですが、高温多湿がやや苦手です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Sambucus・・・・・この属の植物の古ラテン名に由来します。

nigra・・・・・「黒い」 
※ 実が熟すと黒くなることに由来します。

sieboldiana・・・・・シーボルトに因みます。

【主な種類と品種】

‘ブラック レース’

銅葉で葉が細かく分裂してレース状になる品種です。ピンクの花が咲きます。

'オーレア'

黄金葉の品種で、花は白花です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 剪定は、落葉後に行います。混みあった枝などを透かして風通しをよくします。

植え付け

3〜4月又は10月ごろが植えつけの適期です。本来は庭植えが適していますが、ある程度の大きさまでは鉢植えもできます。

庭に植える場合は、苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に三分の一程度の腐葉土若しくはバーク堆肥を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

セイヨウニワトコの花

植え場所・置き場所

やや夏の高温多湿を嫌いますので、庭植の場合は、午後、日陰になるようなところが適しています。

鉢植えは、秋と春は日当たりがよいところで差し支えありませんが、5月〜10月は半日陰に置きます。

植え替え

生育が旺盛ですので、鉢植えの場合は毎年植え替えます

日常の管理

鉢植えは、過湿にならないよう注意します。

剪定

枝の伸びが旺盛で、放任すると樹形が乱れます。そこで、剪定が欠かせませんが、時期は、落葉後に行います。伸びすぎた枝を切り戻して樹形を整えるとともに。混みあった枝を透かして風通しをよくします。

夏の管理

やや夏の高温多湿に弱いので、鉢植えは風通しのよい半日陰に置きます。

冬の管理

耐寒性が強いので、霜除け等は必要ありません。

肥料

庭植えの場合は、特に必要ありません。鉢植えの場合は、春先と秋に緩効性の化成肥料を置肥します。

病気・害虫

特に目立ったものはありません。

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