シオン(紫苑)

シオンの花
写真 ダルマシオン
撮影時期 2015.9.8
栽培状況 庭植え

科名

キク科

属名

シオン属

学名

Aster tataricus

園芸分類

宿根草

別名

オニノシコグサ

原産地

日本、朝鮮半島、中国北部

主な用途

庭植え

花期

9〜10月

【シオン(紫苑)について】

シオン(紫苑)は、日本の中国地方や九州、それに朝鮮半島などが原産のキク科シオン属の宿根草です。秋になると、花茎がまっすぐに伸びて淡紫の花が咲きますが、この花が咲くと秋の気配が感じられるようになります。

派手さはありませんが、昔から栽培されていて田舎の風景に溶け込んだような花です。源氏物語の中にも「紫苑色の折にあいたる薄物の裳」と書かれています。

丈夫な宿根草ですが、野生のシオンは減少していて環境省レッドデータでは絶滅危惧U類になっているようです。種苗会社のカタログなどを見るとダルマシオンがよく販売されています。

【栽培メモ】

ダルマシオンの苗を購入して植えていますが、植えて3年も経つと摘芯をしないと2m近くになりました。ですので、必ず摘心をするようにしています。

また、植えて5年ほど経ち、株が混み合ってきましたので、植え替えが必要になりました。

【育て方は下へ ↓ 】

【シオンの概要】

草丈

高さ1.5〜2mと高くなりますが、花茎が太く丈夫なので、摘心をして育てるとクジャクアスターのように倒れることはありません。

花径約3cmほどの淡紫の花を咲かせます。

ダルマシオンの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性、耐暑性とも強く、丈夫で育てやすい宿根草です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Aster・・・・・ラテン語の astrum(星)が語源です。

tataricus・・・・・「タタールの」

【主な種類と品種】

ダルマシオン

在来種よりも少し草丈が低めですが、それでも放任すると草丈が高くなります。秋に薄紫色の一重の花が咲きます。

アメリカシオン
A. alpinus

高さ60p〜2mと大型になります。ネバリノギクとも呼ばれ8〜10月にかけて、直径約4cmとやや大きな赤紫色の花をつけます。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 草丈が30〜40cmになったら、摘芯をします。

植え付け

植えつけの適期は3〜4月と10月ごろです。株が大きくなりますので庭植えに向いていますが、大きい鉢を使えば鉢植えでも育てられないことはありません。

庭に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の三分の一程度の腐葉土若しくはバーク堆肥を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢植えの用土

鉢やプランターに植える場合は、市販の草花用培養土、もしくは、赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

シオンの花

植え場所・置き場所

日当たりのよい、やや湿り気のあるところを好みます。

草丈が高くなりますので、庭に植える場合は後方に植えつけます。

日当たりが悪いと茎が間延びして弱々しくなり花つきも悪くなります。

植え替え

庭に植えた場合は、植えっぱなしでかまいませんが、4〜5年ほどたつと株が混みあってきますので、株分けを兼ねて植え替えます。

株分けする際は、2〜3芽ぐらいに分けて植えつけます。

鉢植えの場合は、根詰まりしないよう毎年、植え替えをします。鉢から抜いて株分けし、2〜3芽ずつ植えつけます。

日常の管理

草丈が30〜40cmになったら、摘芯をしてやります。摘芯をしないと、草丈が高くなりすぎてしまいます。

冬の管理

冬は地上部が枯れますので、枯れてきたら株元から5cmほど残して切り取ります。耐寒性が強いので、冬は霜除けなしで冬を越します。

肥料

庭植えの場合は、ほとんど必要ありません。

鉢やプランターの場合は、植え付け、植え替え時に緩効性の化成肥料を施します。後は、6月ごろに追肥をします。

病気・害虫

アブラムシがつくことがあります。

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