シャリンバイ

ベニバナシャリンバイの花
写真 ベニバナシャリンバイ
撮影時期 2000.5.5
栽培状況 庭植え

科名

バラ科

属名

シャリンバイ属

学名

Rhaphiolepis indica var. umbellata

園芸分類

常緑低木(中木)

別名

タチシャリンバイ
ハマモッコク

原産地

日本、韓国

主な用途

庭植え

花期

5〜6月

【シャリンバイについて】

シャリンバイ(車輪梅)は、本州、小笠原、四国、九州及び韓国の海岸沿いに自生するバラ科シャリンバイ属の常緑低木です。枝が車輪のように出ることと、花がウメに似ていることからこの名前が付いています。

タチシャリンバイとマルバシャリンバイに区別されますが、マルバシャリンバイは、その名のとおり葉が幅広でやや丸く、樹高も1〜1.5mと低いところが特徴です。もっとも、中間型もあって、最近は区別されなくなっています。

刈り込みによく耐えることから生け垣などに植えられていることが多いですが、花のきれいなベニバナシャリンバイは庭木としてよく栽培されています。このベニバナシャリンバイは、中国原産のインディカ種(R. indica)とシャリンバイの交雑種とされています。

【栽培メモ】

ベニバナシャリンバイを庭植えにしていますが、耐暑性が強くて丈夫なうえに、樹形も比較的コンパクトですので育てやすい花木と言えます。

【育て方は下へ ↓ 】

【シャリンバイの概要】

樹高

1〜2mになります。

花は一般には白花で、ひとつの枝に20〜30花を付けます。

白花でも捨てがたいものですが、ベニバナシャリンバイは、写真のように美桃色の美しい色合いの花が咲きます。

シャリンバイの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性、耐暑性があります。また、潮風に耐えるので海岸の植え込みにも適していると言われています。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Rhaphiolepis・・・・・ギリシャ語の rhaphis(針)+ lepis(鱗片、包葉)が語源です。

indica・・・・・「インドの」

umbellata・・・・・「散形花序の」

【主な種類と品種】

シャリンバイ

白花で、温暖地では生け垣などに利用されています。タチシャリンバイとマルバシャリンバイに区別されます。

ベニバナシャリンバイ
R. × delacourii

シャリンバイと中国原産のインディカ種との交雑種と言われています。ベニバナという名前がついていますが、紅花ではなく美桃色で美しい花木です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 剪定をする場合は花後に行います。

植え付け

樹形が横に広がりますので鉢植えにはあまり向いていないように思われます。植えつけの適期は、3〜4月です。

庭に植える場合は、苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3割程度の腐葉土もしくはバーク堆肥を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

シャリンバイの花

植え場所

日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

剪定

樹形を自然につくっていきますので、剪定はあまり必要としませんが、剪定をする場合は花後に行います。

シャリンバイは、その年に伸びた新枝に花芽ができ、翌春開花しますので、秋以降に選定すると花芽を切り落とすことになります。

もっとも、生垣として利用するなら11〜12月ごろに剪定しても差し支えありません。

ふやし方

梅雨のころに挿し木で増やすことができます。10cmほどの挿し穂をつくり、鹿沼土などに挿します。

肥料

2月ごろに寒肥として、有機質肥料を株元の周辺に施します。成木になれば、さほど必要ありません。

病気・害虫

カイガラムシが付くことがあります。

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