ジンジャーリリー

ジンジャーリリーの花
写真 '金閣'
撮影時期 2015.9.2
栽培状況 庭植え

科名

ショウガ科

属名

シュクシャ属
(ヘディキウム属)

学名

Hedychium spp.

園芸分類

春植え球根

別名

ジンジャー、ハナシュクシャ

原産地

ヒマラヤ〜東南アジア

主な用途

庭植え

花期

7〜10月

【ジンジャーリリーについて】

ジンジャーリリーは、インドやマレーシア原産のショウガ科シュクシャ属の春植え球根で、ハナシュクシャあるいは単にジンジャーとも言います。現在、流通している品種は、コロナリウム(H. coronarium)やガルドネリアヌム(H. gardnerianum)などの種間交雑によって作り出されたものです。なお、属名のシュクシャというのは、「縮紗」と書きます。

とても丈夫で、花の少ない夏に花が咲きます。比較的耐寒性があり、関東以西の温暖地では植えっぱなしにでき、年々株が大きくなっていきます。

【栽培メモ】

庭植えにしていますが、霜除けをしなくても冬を越しています。分球しても増やして植える場所がないので、植え替えせずにそのままにしていたら、‘金閣' などは草丈が2mを超えるほどになってしまいました。

また、暖冬の影響で、冬でも地上部が枯れなくなってきて、増えすぎて困るほどになっています。

【育て方は下へ ↓ 】

【ジンジャーリリーの概要】

草丈

園芸種の多くは1m〜2mほどです。

大きな花茎を伸ばして、その咲きにたくさんの花が咲きます。花は8pを越える大輪から1〜2pの小輪まであります。

また、花色も、白、黄、朱紅、赤橙など多彩です。

花はとてもよい香りをもっています。

ジンジャーリリーの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 強い

耐暑性は問題ありません。耐寒性も比較的強く、温暖地では庭植えが可能です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Hedychium・・・・・ギリシャ語の hedy(甘い、佳味の)+ chion(雪)が語源です。

coronarium・・・・・「王冠、花輪」

gardnerianum・・・・・19世紀のイギリス人で東インド会社の文官であった Edward Gardner への献名

【主な種類と品種】

たくさんの品種がありますが、できるだけ花が一斉に咲く品種を選ぶとよいと思います。

‘金閣’

草丈は、1.5mほどの黄色底紅の花で小輪です。大変丈夫でよく増えます。

‘真珠’

淡桃色の中輪で、草丈は1mほどです。

‘暁’

淡鮭桃色の中輪で、草丈は1.5mほどです。(写真:中)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 4〜5年したら4〜5月に掘り上げて分球し、すぐに植え替えます。

植え付け

一般的には、暖かくなった4〜5月に植えつけます。株が相当大きくなりますので、鉢植えには向いていません。

庭に植えるときは、深さ30〜40cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。植える深さは球根の上に10cmほど土が被る程度にします。

植え場所

日当たりがよく、肥沃で保水性のあるところを好みます。

夏は、午後から日陰になるようなところが最適です。もっとも、午後も日当たりのよいところに植えていますが、それほどの影響はありません。

ジンジャーリリーの花

株間

2株以上植えるときは、50〜60pほどの間隔にします。

植え替え

庭に植えていると、だんだんと株が広がってきますので、4〜5年したら4〜5月に掘り上げて分球し、すぐに植え替えます。

分球して植えつけるにしても、スペースの関係上、全部植えることが難しいときは、かなりの球根を処分せざるを得ません。

日常の管理

庭で植え替えせずに育てていると、草丈が伸びてきて2m近くなります。そこで、茎が倒れそうなときは支柱をします。

花が終わったら、花穂を早めに切り取っておきます。

冬の管理

冬が来ると地上部は枯れますので、地際から切り取っておきます。温暖地の場合は、特に霜除けをしなくても大丈夫ですが、寒い地域ではマルチをするなど霜除けをしておきます。

ふやし方

植え替えのときに、分球して増やすことができます。

肥料

植えつけ、植え替え時に有機質肥料を施します。後は、6月〜10月ごろまで追肥として、化成肥料を2月に1回程度施します。

病気・害虫

特にありません。

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