シノティア

シノティアの花
写真 シノティア
撮影時期 2009.3.20
栽培状況 鉢植え

科名

アヤメ科

属名

スパラキシス属

学名

Sparaxis spp.

園芸分類

秋植え球根

別名

(特にありません)

原産地

南アフリカ

主な用途

鉢植え

花期

3〜4月

【シノティアについて】

シノティアは、南アフリカ原産のアヤメ科の秋植え球根で、アフリカスミレとも呼ばれます。種苗会社などのカタログなどにもほとんど出ていませんので、あまり栽培されることがありません。半耐寒性ですが、比較的耐寒性があり軒下で栽培できます。

新しい分類では、シノティア属(Synnotia)からスパラキシス属に変更になっていますので、最近は、スパラキシス属として扱われるようになってきています。ただし、園芸上では、古い属名のシノティアと呼ばれています。

スパラキシスのような派手さはありませんが、繊細な花色が魅力です。

【栽培メモ】

鉢植えで栽培しましたが、通常の管理で特に難しいことはありませんでした。ただし、あまり分球しなかったように記憶しています。

【育て方は下へ ↓ 】

【シノティアの概要】

草丈

草丈そのものは10pほどで、花茎は長く伸び20pほどになります。葉が扇形に広がるところが少し変わっています。

花径2pほどで、クリーム色、淡い紫色、濃い紫色など繊細な印象の複色花が咲きます。

シノティアの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 (夏は休眠)

耐寒性がやや弱いので、霜に当てないようにします。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Sparaxis・・・・・・ギリシャ語の sparasso(引き裂く、破る)が語源です。

villosa・・・・・「軟毛のある」、「長い軟毛のある」

variegata・・・・・「斑入りの」、「斑紋のある」

metelerkampiae・・・・・(※ 不詳)

【主な種類と品種】

ビローサ
S. villosa

黄色と淡い紫色の複色花です。

バリエガータ
S. variegata

上部の花弁が紫色で、多の花弁がクリーム色のトランペット形の左右対称の花が咲きます。

メテラカンピアエ
S. metelerkampiae

下側の花被弁に白いスペードの形をしたマーキングが入り、紫色の左右対称の花が咲きます。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 半耐寒性ですので、鉢やプランターで育てます。

植え付け

半耐寒性で霜に当たると傷みますので、鉢やプランターで育てます。また、小型の球根ですので、プランターの場合は、小型のものを使います。植えつけの適期は、10月〜11月上旬ごろです。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土、もしくは、赤玉土と腐葉土(バーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

置き場所

日当たりのよいところで管理します。

シノティアの花

植え付けの深さ

球根の上に土が2pほど被る程度にします。

株間

3〜5pほどにします。

日常の管理

過湿にならないよう、水やりは土の表面が乾いてから行います。

冬の管理

葉が出てきたら、霜の当たらない軒下などに置きます。水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。

休眠期の管理

葉が黄色くなったら掘り上げます。掘り上げた球根は、水洗いして日陰で乾燥させます。球根が乾いたら、分球しているものは球根を分けてネットの袋などに入れて、秋の植え付け時まで保管しておきます。保管場所は、雨の当たらない日陰の風通しのよいところにします。

すぐに掘り上げないときは、鉢に植えたまま秋まで雨の当たらない涼しいところで保管し、10月になったら掘り上げて、新しい用土に植え付けます。

肥料

葉が出てきてから緩効性の肥料を与えます。後は、暖かくなったら液肥を月に2回程度与えます。

病気・害虫

特にはありません。

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