サントリナ

サントリナの花
写真 シルバーサントリナ
撮影時期 2009.3.21
栽培状況 庭植え

科名

キク科

属名

ワタスギギク属

学名

Santolina

園芸分類

常緑小低木

別名

コットンラベンダー

原産地

地中海沿岸地方

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜6月

【サントリナについて】

サントリナはワタスギギク属の属名ですが、この属は、地中海沿岸の南ヨーロッパや北西アフリカなどに10種ほどが自生しています。その中で、園芸店やホームセンターなどでサントリナとしてよく販売されているのは、ワタスギギクとも呼ばれる常緑小低木のカマエキパリッサス種 (S. chamaecyparissus)のシルバーサントリナです。

カマエキパリッサス種以外には、ロスマリニフォリア種(S. rosmarinifolia)の ローズマリーサントリナやビレンス種(S. virens)のグリーンサントリナも栽培されます。

ハーブの仲間ですが、食用に使うことはできません。その代わりにポプリなどに利用されます。コットンラベンダーとも呼ばれますが、ラベンダーとは別属の植物です。

【栽培メモ】

大株になると夏の高温多湿で蒸れるて株がダメになる場合がありますが、写真の株は植えて4年になり、かなりの大株になっていました。

【育て方は下へ ↓ 】

【サントリナの概要】

草丈

30〜50pほどです。

5〜6月に黄色の花が咲きます。

サントリナ

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 比較的強い

耐寒性、耐暑性とも比較的ありますが、夏場の高温多湿による蒸れが苦手です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Santolina・・・・・「聖なるアマ(フラックス)」という意味です。

chamaecyparissus・・・・・ギリシャ語の chamae(低い、小さい)+ cyparissos(糸杉)が語源です。

virens・・・・・「緑色の」、「緑色になる」

rosmarinifolia・・・・・「ローズマリーのような葉の」

【主な種類と品種】

シルバーサントリナ
'Lambrook Silver'

カマエキバリッサス種で、園芸店やホームセンターでよく見かける品種です。葉が銀白色でよく目立ちます。花は黄花です。

ローズマリーサントリナ

ロスマリニフォリア種で、葉は小さくよい香りを持っています。花は黄花です。

グリーンサントリナ

ビレンス種です。明るいグリーンの葉が特徴で、花は黄花です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 夏が来る前に切り戻しをしておきます。

植え付け

タネから育てることもできますが、春に園芸店やホームセンターなどで苗が売られていますので、通常は、これを買って育てます。それほど大きくなりませんので、庭植えのほか、鉢やプランターでも楽しむことができます。

ポット苗で売られていることが多いですが、この場合は購入したら早めに植え付けます。

サントリナ

鉢植えの用土

赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライト(軽石砂)を5:3:2程度に混ぜた用土などが一例です。

植え場所・置き場所

庭植えは、日当たりと水はけのよいところを好みますが、できれば、夏の西日が遮れるようなところが最適です。

鉢植えは、秋から春は日当たりのよいところに置きます。

植え替え

鉢植えの場合は、3〜4月、もしくは、10月頃に植え替えます。

日常の管理

過湿を嫌いますので、鉢やプランターに植えた場合は、鉢土の表面が乾いてから水やりをします。

夏の管理

耐暑性は比較的ありますが、夏の高温多湿で蒸れて株が枯れ込むことがありますので、夏が来る前に切り戻しをしておきます。

鉢やプランターは、風通しのよい半日陰に移しておきます。

冬の管理

耐寒性も比較的ありますが、鉢やプランターに植えた場合は、霜の当たらない軒下などに移します。

庭に植えている場合は、霜の降りそうな寒さの厳しい時期は霜除けをすると安心です。

肥料

庭植えの場合は、特に必要ないように思います。鉢植えの場合は、春と秋に緩効性の固形肥料を与えます。

病気・害虫

特にはないようです。

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