サッコウフジ |
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【サッコウフジについて】 |
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ツバキに夏ツバキがあるように、フジにも夏藤というべきものがあります。それがこのサッコウフジ(錯甲藤))で、マメ科ナツフジ属のつる性低木で、冬には葉を落とします。原産地が台湾〜中国南部であることからわかるように、温暖地向きのフジで、夏の暑さにもめげずつるを伸ばして花を咲かせます。 園芸店やホームセンターなどでは台湾サッコウフジという名前で出ていましたが、サツマサッコウフジとも呼ばれます。特に、紫の花が咲く品種はムラサキナツフジとも呼ばれます。なお、単にナツフジ(Wisteria japonica)と言えばフジ属の別の植物です。 つる性ではありますがフジほどには伸びませんので、棚を作らなくても栽培できます。 【栽培メモ】 花は7月になって咲き始めました。問題は耐寒性ですが、−3〜−4度という寒い日がありましたが、枯れることはなく、その年もよく花を付けました。なお、特に霜除けはしていませんでした。 下の写真は、以前に勤務していたことのある安芸郡田野町の民家で写したものですが、とても大きな株になっていました。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【サッコウフジの概要】 |
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樹高 フジのようにツル性ですが、フジほどはツルは伸びません。 毎年剪定をすれば、かなりコンパクトにつくれます。 下の写真は自宅の庭に植えていますが、樹高は背丈ぐらいで収まっています。 花 サッコウブジと呼ばれるものには、白、紅、紫などの花色があるようです。 ムラサキナツフジは写真のように濃い紫色で、フジのように長く垂れるような咲き方はしません。 耐寒性・耐暑性
耐寒性は比較的強く、冬がくると葉を落としますが庭植えで冬を越しています。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 比較的やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Millettia・・・・・18世紀のフランスの植物学者 J.A. Millett への献名 reticulata・・・・・「網状の」、「網目状の」 |
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【主な種類と品種】 |
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詳しくは確認していませんが、ムラサキナツフジと呼ばれる品種をよく見かけます。 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 枝がよく伸びますので、毎年、剪定して樹形を整えます。 植え付け 園芸店やホームセンターなどでは、春に花の咲いた株や苗木が売られていることが多いので、これを買って育てることになります。本来、庭植えが適していますが大きな鉢を使えば、鉢植えでも栽培できないことはありません。 庭に植える場合は、苗木の大きさにもよりますが、通常は、根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。 鉢植えで育てる場合、購入した鉢が小さいときは、根鉢を崩さないようにして二回りほど大きめの鉢に植え替えます 鉢植えの用土 赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。 植え場所・置き場所 北風の当たらない日当たりのよいところに植えつけます。鉢植えも日当たりのよいところで育てます。 日常の管理 鉢植えの場合は、夏場に乾燥させ過ぎないように注意します。繁殖は挿し木が可能で、適期は7から9月です。 花が終わった枝は、随時切り戻しておきます。 剪定 フジのように蔓がどんどん伸びるということはありませんが、それでも枝がかなり伸びますので、毎年、剪定して樹形を整えます。 花は、今年伸びた枝の先に咲きますので、時期は冬でも春先でもかまいません。 冬の管理 もともとが温暖地性の花木ですので、鉢植えは、冬は霜の当たらないところに移して、水やりは控えめにします。 肥料 庭植えは、特に必要ありません。鉢物の場合は、生育期間中、定期的に緩効性の固形肥料を置肥します。 病気・害虫 特にないようです。 |
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