サクラソウ

サクラソウの花
写真 サクラソウ
撮影時期 2002.4.27
撮影場所 鶴見緑地にて

科名

サクラソウ科

属名

サクラソウ属

学名

Primula sieboldii

園芸分類

宿根草

別名

ニホンサクラソウ

原産地

日本、朝鮮半島、中国東北部

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜5月

【サクラソウについて】

サクラソウは、北海道南部から本州、九州、朝鮮半島などの山野の湿地に生えるサクラソウ科サクラソウ属の宿根草です。名前の由来は、花びらの先端が2つに割れ、サクラの花びらに似ていることによるものです。栽培品種がつくられたのは江戸時代以降といわれ、たくさんの品種が生まれています。

原種は、江戸近郊の荒川の原野に自生していたものと言われていますが、現在では激減しているようで、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧2類になっています。

【栽培メモ】

なかなか庭植えできるようなところがないので、鉢植えで育てています。花後は、ほとんど日陰になるようなところに置いていますが、まずまずの生育状況です。

【育て方は下へ ↓ 】

【サクラソウの概要】

草丈

15〜25pほどです。

高さ15〜30pの花茎が伸びて、花径2〜3pほどの花が咲きます。1つの花茎は、5〜20輪程度で、花色は淡桃、、桃、濃桃が一般的です。

サクラソウの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い

耐寒性は強いですが、耐暑性はそれほどありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

(温暖地では)やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Primula・・・・・primus(最初の)の縮小形

sieboldii・・・・・シーボルトに因みます。

【主な種類と品種】

園芸種は300種もあるといわれていますが、以前に種苗会社のカタログに載っていた品種をいくつか紹介します。

駅路の鈴

梅弁の小輪受け咲き、桃色底白に爪白の品種です。

無礼講

広かがり弁の大輪平咲き、淡桃色地に紅の絞りが入る。

白蜻蛉

酔白と呼ばれる、弁の表が白で、裏が極淡い紫となります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 水はけのよい用土を使います。

植え付け

秋、又は早春(2月中旬〜3月中旬)に株分けしたものを植えつけます。関東以西の温暖地では、庭植えに適した場所を確保しにくいので、鉢植えで育てるのが一般的です。

鉢植えの用土

赤玉土、鹿沼土、軽石砂を4:3:3程度に混ぜた用土などを使います。

サクラソウの花

置き場所

花が咲く時期までは日当たりのよいところに置き、その後は明るい日陰に移します。

開花中は、花が雨に当たると傷みやすいので雨の当たらない場所に移します。

植え替え

鉢植えは、1年育てると根が鉢内にいっぱいになりますので、毎年植え替えます。植え替えの時期は、早春又は秋に行います。

日常の管理

元々湿地に自生していますので乾燥を嫌います。ですので、水切れさせないように注意します。

花が一通り終わったら、増し土を行います。

夏の管理

6月ごろには葉が枯れてきて休眠期に入りますが、夏の間も鉢土が乾いてきたら水やりをします。

耐暑性があまり強くないので、風通しのよい涼しい日陰に置きます。

冬の管理

耐寒性が強いので、戸外で冬を越します。

ふやし方

植え替えのときに、株分けをして増やすことができます。

肥料

花後と秋に緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

アブラムシが付くことがあります。

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