サルビア・ホルミナム

サルビア・ホルミナムの花
写真 サルビア・ホルミナム
撮影時期 2018.5.27
栽培状況 秋播き後、庭植え
(冬はビニールハウスで育苗)

科名

シソ科

属名

アキギリ属

学名

Salvia viridis

園芸分類

春まき一年草

別名

ペインテッドセージ

原産地

地中海沿岸地域〜イラン

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

6〜10月

【サルビア・ホルミナムについて】

サルビア・ホルミナムは、地中海沿岸地域からイランが原産のシソ科アキギリ属の春(秋)まき一年草です。ムラサキサルビア、あるいはペインテッド・セージとも呼ばれ、サルビアの仲間の中では苞葉が美しい種類です。苞は紫のほか、桃、白色があります。

苞は、暖かくなるにつれ上からだんだんと色づいてきますが、そのスピードはゆっくりで、その分長い間楽しむことができます。

サルビアの仲間は、暑さよりも寒さが苦手な種類が多いですが、ホルミナムは夏の高温多湿に弱く、関東以西の温暖地では春播きでは育てにくいと言えます。

【栽培メモ】

春播きにしたところ、生育がすこぶるよく、あっという間に大きくなりました。ところが、さてこれからというときに、暑くなってきたことで、次々と株がダメになってしまいました。

その後、秋播きにして、ポットに植えたままビニールハウスで育て、春先に定植しました。遅霜に備えて念のため不織布でトンネルをしてして育てましたが、こちらの方は問題なく育ってくれました。

【育て方は下へ ↓ 】

【サルビア・ホルミナムの概要】

草丈

草丈は50〜60p程度になります。

花のように見えるのは苞(ほう)と呼ばれる部分です。苞は紫ほか、ピンクと白をよく見かけます。

サルビア・ホルミナムの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 弱い

耐暑性も耐寒性もそれほど強くありません。特に、高温多湿が苦手です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やや難しい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Salvia・・・・・salvare(治癒する)に由来するセージのラテン古名salviaから

viridis・・・・・「緑色の」

【主な種類と品種】

紫、白、桃色をミックスしたものが売られています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

タネから育てる場合、温暖地では秋まきが適しています。

タネまき

春まきが一般的ですが、温暖地の場合は秋まきが適しています。発芽適温は20〜25度前後と比較的高いので、春に播く場合は4月下旬〜5月中旬に、秋まきの場合は、9月中旬〜10月上旬ごろに播きます。

育苗箱に播いて、覆土は2〜3mm程度にします。発芽後、本葉が2〜3枚のころに3号(9p)のポリポットに植え替えて苗を育てます。

秋播きにして、フレームなどで育て暖かくなってから花壇やプランターに定植する場合は、3号ポットの底に根が回ってきたら4号ポットに植え替えて春まで苗を育てます。

植え付け

秋播きの場合は、春になって暖かくなってきたら花壇やプランターなどに定植します。花壇に植える場合、寒さの残るときは不織布を掛けるようにします。

春播きの場合は、ポットに根が回ったら、花壇やプランターなどに定植します。苗の生育がよいので、定植時期が遅れないようにします。

花壇に植える場合は、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて、庭土とよく混ぜておきます。植え付けの際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れ、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。

サルビア・ホルミナムの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

株間

花壇に植えるときは30pほどにします。標準のプランターの場合は3株を目安にします。

植え場所・置き場所

日当たりと水はけのよいところで栽培します。

日常の管理

本葉が10枚前後になったら、摘芯をして枝数を増やすようにします。

冬の管理

耐寒性はそれほどなく霜に当たると傷みますので、通常、花壇への定植は春に行いますが、秋に定植した場合は、農ポリでトンネルをするなどの霜除けが必要です。

秋にタネを播いて、年内に鉢やプランターに植えた場合は、霜の当たらない軒下などに移します。特に寒さの厳しいときは、玄関などに取り込んだ方が安全です。水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら午前中に水やりをします。

いずれの場合も、冬場は肥料は必要ありません。

肥料

花壇に植える場合は、植え付けの際、1u当たり50gほど入れて植え付けます。追肥は特に必要ありません。

鉢やプランターに植える場合は、植えつけ時に緩効性の化成肥料を鉢土に混ぜて植えつけ、後は、冬場を除き追肥として月に2回程度液肥を与えます。市販の草花用培養土を使う場合は、元肥は不要です。

病気・害虫

特にはありません。

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