サラサドウダン

サラサドウダンの花
写真 サラサドウダン
撮影時期 2009.5.5
栽培状況 鉢植え

科名・属名

ツツジ科
ドウダンツツジ属

園芸分類

落葉低木

別名

フウリンツツジ

原産地

北海道、本州

用途

庭植え、鉢植え

花期

4月

【サラサドウダンについて】

サラサドウダンは、北海道や本州の深山に分布するツツジ科ドウダンツツジ属の落葉低木です。花色は美しい色彩のものが多く、なかなか魅力がありますが、ドウダンツツジの花色が変化したものではなく、性質もかなり異なっています。

ドウダンツツジは、耐暑性が強く関東以西の温暖地でも全く問題なく育てられますが、サラサドウダンは耐暑性が弱く、ツツジよりも、むしろシャクナゲに近い性質と言えます。なお、ベニサラサドウダンは、サラサドウダンの変種ですが、ベニドウダンEnkianthus cernuus f. rubens)は、別種になります。

【栽培メモ】

庭植えにしていたところ、暑くなるにつれて元気がなくなり、2年目の夏を乗り越えるのがやっとという状況で、次第に弱ってしまい、購入時のように咲くことはありませんでした。

鉢植えで育てていたときも、ほぼ、同様の状態でしたので、やはり関東以西の温暖地では栽培が難しいように思われます。

【サラサドウダンの概要】

サラサドウダンの花

樹高

高さは1〜2mほどですが、大きくなると3mになるものもあるようです。

別名をフウリンツツジというように、花梗が長いところが特徴のひとつです。

また、美しい色彩の品種があり、人気があります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い

耐寒性は強いですが、耐暑性は弱いです。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(温暖地では)かなり難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Enkianthus campanulatus

学名の説明

Enkianthus・・・・・ギリシャ語の enkyos(妊娠する)+anthos(花)が語源で、「膨らんだ花」という意味です。

campanulatus・・・・・「鐘形の」

【主な種類と品種】

サラサドウダン

花に更紗染めの模様があるところから、その名前がついています。

ベニサラサドウダン
E. campanulatus var.palibinii

サラサドウダンの変種で、紅花の花が咲きます。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 夏の高温と強い日ざしを嫌いますので、半日陰になるような場所に植えつけます。

植え付け

サラサドウダンは、庭植えはもちろん、鉢植えでも楽しむことができます。植えつけは、11月〜12月又は2〜3月が適期です。

庭に植える場合は、苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

ベニサラサドウダンの花

鉢植えの用土

鹿沼土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

サラサドウダンやベニサラサドウダンは、夏の強い日ざしを嫌いますので、半日陰になるような場所に植えつけます。

鉢植えも、春と秋は日当たりのよいところでかまいませんが、夏は半日蔭になるようなところに置き、西日は避けるようにします。

剪定

温暖地で育てるとなかなか剪定するほどには生育しませんが、もともと生育が遅いので、混みあった枝や、徒長枝などを切り詰める程度にとどまます。時期は、花後に行います。

肥料

春先と秋に油カスを主体にした肥料を与える程度で十分です。

病気・害虫

ほとんどありませんが、ハマキムシやカイガラムシがつくことがあります。

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