ゲットウ

ゲットウの花
写真 ゲットウ
撮影時期 2021.7.17
栽培状況 庭植え

科名

ショウガ科

属名

ハナミョウガ属

学名

Alpinia zerumbet

園芸分類

非耐寒性多年草

別名

サンニン

原産地

熱帯〜亜熱帯のアジア

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

6〜8月

【ゲットウ(月桃)について】

ゲットウ(月桃)はショウガ科ハナミョウガ属の多年草で、日本では沖縄と九州南部に自生しています。

ゲットウの葉は爽やかな芳香があり、また、防虫効果、消臭効果、鎮静効果もあることから芳香剤、お茶などに利用されています。月桃茶にはポリフェノールが含まれているので、健康茶としても売られています。

花も魅力がありますが、鉢植えでは開花させるのがやや難しいと言われています。

【栽培メモ】

鉢植えで育てていましたが、屋内の土間に置いてあった株は、地上部が枯れることなく冬を越しました。そこで、次に、庭に降ろしてみました。

不織布で巻いて、更に、その上から農ポリで二重に巻いて防寒対策をしましたが、−3度ほどに冷え込んだ夜があったりして、地上部はすっかり枯れ込んでしまいました。しかし、気温が上がってきたら新芽が伸び出しましたので、枯れることはありませんでした。ただし、この年は花が咲くところまでいきませんでした。

【育て方は下へ ↓ 】

【ゲットウの概要】

草丈

庭植えにすると株がだんだんと大きくなり2mほどになります。鉢植えでは1mほどで収まりそうです。

花穂がやや垂れ下がりぎみになります。白いつぼみで先が少しピンク色に染まり、開くと黄色の花になります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

耐暑性は強いですが、耐寒性はなく冬を越すには3〜5度は必要とされてます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱いの4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ (冬の保温ができれば)比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Alpinia・・・・・イタリアの植物学者 P. Alpini への献名

zerumbet・・・・・本種のペルシャ語に由来します。

【主な種類と品種】

基本種の他に、台湾月桃と沖縄の月桃の交配種と言われているタイリンゲットウ(大輪月桃)があります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 鉢植えの場合、生育期は乾燥させ過ぎないようにします。また、冬場は水やりを控えめにします。

植え付け

耐暑性が弱いので、無霜地域など特に暖かいところを除くと、通常は、鉢植えでの栽培になります。無霜地域よりも冬の温度が低くなり時々霜が降りる程度の暖地では、しっかりと霜除けをすれば庭植えが可能です

植え付けの適期は、暖かくなる4〜5月頃です。

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

鉢植えは、春と秋は屋外の日当たり〜半日陰に置きます。

庭に植える場合は、水はけがよいことが大切で半日陰でも大丈夫のようです。

植え替え

鉢植えは、できれば毎年、少なくても2年に1回は植え替えます。時期は、4月下旬〜5月頃が適期です。

日常の管理

鉢植えは、生育期は水切れを嫌いますので、乾燥させすぎないよう鉢土の表面が乾いてきたらたっぷりと水やりをします。

夏の管理

耐暑性は強いですが夏の強い日差しを嫌いますので、鉢植えは夏場は明るい日陰に置きます。

冬の管理

耐寒性が弱いので、冬は、室内に移し、水やりは控えめにします。冬場、過湿にすると根腐れすることがありますの注意します。

関東以西の暖地では、しっかりと霜除けをすれば庭植えでも冬を越すことができます。

ふやし方

植え替えのときに、株分けで増やすことができます。

肥料

生育期間中、緩効性の化成肥料を定期的に与えます。

病気・害虫

被害を与えるものは、特にはなさそうです。

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