コエビソウ(小海老草)

コエビソウの花
写真 コエビソウ
撮影時期 2000.6.25
撮影場所 野市町にて

科名

キツネノマゴ科

属名

キツネノマゴ属

学名

Justicia brandegeana

園芸分類

常緑低木

別名

ベロペロネ

原産地

メキシコ

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜9月

【コエビソウについて】

コエビソウは、メキシコ原産のキツネノマゴ科キツネノマゴ属の落葉低木です。別名をベロペロネ(Beloperone guttata)とも言いますが、以前、ベロペロネ属に分類されていたことによります。丈夫で育てやすいので、私の住んでいる野市町内でもよく見かけます。

とてもユニークな花が咲きますが、花のように見えるのは苞の部分です。コエビソウという名前は、花の形がエビによく似ていることに由来します。

【栽培メモ】

以前は、庭植えでは冬越しが厳しかったように思われますが、最近の温暖化の影響でしょうか、冬越しが楽になっています。

【育て方は下へ ↓ 】

【コエビソウの概要】

樹高

1mほどになります。

エビのように見えるのは花ではなく苞の部分です。苞が赤と黄の品種があります。

コエビソウの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 強い

耐暑性が強く高温を好みます。耐寒性も比較的強く、関東以西の温暖地では霜除けをすれば戸外で冬を越せます。

もっとも、冬は寒さで地上部が枯れこみますが、春になると新芽が伸びてきます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Justicia・・・・・18世紀のスコットランドの植物学者 James Justice に因みます。

brandegeana・・・・・20世紀のアメリカ合衆国の植物学者 Townshend Stith Brandegee に因みます。

【主な種類と品種】

在来種

苞が赤くなる種類で、ベロペロネ・グッタッタと呼ばれることがあります。

'イエロークイーン'

苞が黄色の品種です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 花壇に植えた場合は、関東以西の温暖地でも厳冬期はマルチをするなど霜除けをした方が安心です。

植え付け

耐寒性が比較的ありますので、関東以西の温暖地では庭に植えても、鉢でも栽培できますが、それ以外の地域では鉢植えで育てます。

春に園芸店やホームセンターで苗が販売されています。株分けをして植え付けるなら4月下旬〜5月上旬が適期です。

花壇に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

コエビソウの花

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きます。

植え替え

鉢植えの場合は、鉢が小さいときは毎年、大きい鉢に植えているときは2年に1回を目安に植え替えをします。

鉢から抜いて、表土と根鉢の古い土を適宜に落として、一回り大きい鉢に植え替えます。同じ大きさの鉢を使うときは、もう少し土を落として植え替えます。

日常の管理

やや乾燥気味に管理し、過湿は避けるようにします。

春に枝が伸びてきたら、摘芯をして、脇芽を多く出させるようにします。そうすると締まった株になり花もよく咲きます。

冬の管理

花壇に植えた場合は、関東以西の温暖地でも厳冬期はマルチをするなど霜除けをした方が安心です。枯れこんだ枝は、株元から切り取っておきます。

鉢やプランターに植えた場合は、霜の当たらない軒下などに移し、水やりは控えめにします。

ふやし方

さし木で増やすことができます。5〜10cmくらいに切った枝をさし穂として、バーミキュライトなどに挿します。適期は5〜7月と9〜10月です。

肥料

花壇に植えたときは、4月ごろに緩効性の肥料を株元に撒いておきます。

鉢やプランターに植えた場合は、植え付け時に緩効性の肥料を与え、後は、生育期間中、定期的に緩効性の固形肥料を置肥するか、もしくは、月に2回程度液肥を与えます。

病気・害虫

特にないようです。

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