コデマリ

コデマリの花
写真 八重咲きコデマリ
撮影時期 2021.4.5
栽培状況 庭植え

科名

バラ科

属名

シモツケ属

学名

Spiraea cantoniensis

園芸分類

落葉広葉低木

別名

スズカケ、テマリバナ

原産地

中国

主な用途

庭植え

花期

4月

【コデマリについて】

コデマリは、シジミバナとともにずいぶん古く中国から渡来したバラ科シモツケ属の落葉低木です。比較的場所をとらないことと花が美しいので植栽が多く、4月になると満開になったコデマリをよく見かけます。

別名をスズカケと言いますが、牧野富太郎博士は、「その団集花の連々として枝上に相ならべたる状、あたかも鈴を懸けたる如くなれば云う」と述べています。

ところで、オオデマリは、コデマリの花が大きい種類ではありません。コデマリはバラ科ですがオオデマリはスイカズラ科ですので、この二つはかなり遠縁に当たります。それはともかく、同じシモツケ属のユキヤナギは春の訪れを知らせ、そして、コデマリの花は、春が真っ盛りということを実感させてくれます。

【栽培メモ】

最近、八重咲きコデマリを庭に植えましたが、木の成長が早いことから、花も早く見られました。

【育て方は下へ ↓ 】

【コデマリの概要】

樹高

株立ち状の樹形で、高さは1〜1.5m程度になります。ユキヤナギと同様に、枝が弓状に湾曲します。

ひとつの花房に20〜25個の5弁の小さな花が集まって、球状に咲きます。花付きがよく、写真のように株全体に群がって咲きます。

コデマリの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

ともに強く丈夫で育てやすい花木です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Spiraea・・・・・ギリシャ語の speira(らせん)が語源です。

cantoniensis・・・・・「広東の」

【主な種類と品種】

在来種の他に、以下の品種が栽培されています。

八重咲きコデマリ

在来種は一重の花ですが、本種は八重咲きです。

'ピンクアイス'

コデマリと同属のトリロバータ(S. trilobata)との種間交配種と言われています。つぼみはほんのりとピンクを帯びていますが、開花すると白花になります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 剪定は、花後すぐに行うようにします。

コデマリの花

植え付け

植え付けは、11月〜12月か2〜3月頃に行います。腐食質に富む肥沃な土壌を好みますので、植穴に腐葉土(又はバーク堆肥)を十分に入れて庭土とよく混ぜ合わせてから植えつけます。

植え場所

日当たりがよく、やや湿潤なところを好みますので、できれば、強い西日の当たらないようなところが最適です。ただし、半日陰地でもよく咲いてくれます。

剪定

夏以降に剪定すると、花芽を切り取ることになりますので、剪定は、花後すぐに行うようにします。

落葉期の剪定は、伸びすぎて樹形を乱している枝や枯れ枝を整理する程度にとどめます。

株をコンパクトに仕立て直すときは、花後に地際から20〜30cmのところで切り戻します。

コデマリの花

肥料

さほど肥料を与えなくてもよく咲いてくれますが、寒肥として有機質肥料を与えると木に勢いが出ます。

病気・害虫

ウドンコ病に注意します。また、アブラムシが付くことがあります。もっとも、それほど大きな被害を受けたことはありません。

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