クラリセージ

クラリセージの花
写真 'バチカンホワイト'
撮影時期 2014.6.15
栽培状況 苗購入後、庭植え

科名

シソ科

属名

アキギリ属

学名

Salvia sclarea

園芸分類

一年草(二年草)

別名

オニサルビア

原産地

ヨーロッパ、中央アジア

主な用途

庭植え

花期

6月

【クラリセージについて】

クラリセージは、ヨーロッパ、中央アジア原産のシソ科アキギリ属の宿根草です。ただし、本来は宿根草ですが高温多湿に弱く、温暖地では花が咲いた後、夏には枯れてしまうことから、秋まき一年草もしくは二年草として扱われています。寒い地域なら、宿根するかと思われます。

クラリセージの名前は、「明るい」あるいは「清浄な」を意味するラテン語の「クラルス」に由来し、この粘液が目を洗うことに使われたと言われています。

宿根サルビアにはたくさんの種類がありますが、クラリセージは特に大型で、葉もとても大きく軽く30cmを超えます。そのことからでしょうか、オニサルビアという別名が付いています。

【栽培メモ】

耐寒性は強く、秋にタネをまいて春に苗を植え付けたところ、生育は非常に旺盛で花もよく咲きましたが、宿根サルビアの仲間にしては耐暑性が弱く、暑くなってくると枯れてしまいました。

【育て方は下へ ↓ 】

【クラリセージの概要】

草丈

大型で、大きくなると1.2〜1.5mほどになりますが、それよりもコンパクトな品種もあります。

1m以上もある花茎が直立して咲きます。花色はライラックブルー、白、淡いピンクなどがあります。

クラリセージの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 弱い

耐寒性は強いですが、高温多湿が苦手です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:比較的やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(温暖地では)かなり難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Salvia・・・・・salvare(治癒する)に由来するセージ(sage)のラテン古名 salvia から。
※ この属の一部が薬用になることに由来します。

sclarea・・・・・「澄んだ」、「透き通った」

【主な種類と品種】

ライラックブルー、白、淡いピンクなどの品種がありますが、上のバチカンホワイトは、草丈70cmほどのコンパクトな品種です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 株がとても大きくなりますので庭植えに向いています。

タネまき

関東以西の温暖地の場合、春まきでは夏に枯れてしまうことが多くなりますので、9月中旬〜10月上旬に播きます。秋まきでも翌年の初夏には開花します。

寒冷地では春播きにしますが、低温では発芽率が低くなるので、十分に暖かくなった4月下旬〜5月ごろに播きます。

植え付け

株がとても大きくなりますので庭植えに向いています。鉢やプランターで育てるなら、相当に大きなものを使用しないと根詰まりになります。

タネから育てた場合、ポットの底に根が回ったら定植します。秋まきの場合、成育が遅れた場合は冬の間、フレームなどで苗を育て、春になって移植しても十分花が楽しめます。

秋もしくは春に園芸店やホームセンターなどで苗が販売されていますので、これを植え付けると容易に花を楽しむことができます。

庭に植える場合は、あらかじめ苦土石灰を撒いて耕しておきます。植え付ける際は、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り返した土の3〜4割程度の腐葉土若しくはバーク堆肥と化成肥料を入れて庭土とよく混ぜ合わせてから植えつけます。

クラリセージの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

株間

2株以上植えるときは、60〜80pほどにします。

植え場所

日当たりがよく、水はけのよい場所を選びます。

日常の管理

暑さ対策として、開花後に思いきって切り戻しをして風通しをよくします。切り戻した枝は挿し穂に使えます。

ただし、温暖地では、夏越しは厳しいと言えます。

冬の管理

耐寒性は強いですが、秋にタネを播いた場合、苗の成長が遅く秋に定植するところまで大きくならない場合があります。

このときは、無理に秋に定植せず、ポットに植えたままフレームなどで育て、春になってから定植します。

充実した苗を秋に植えた場合、あるいは秋に苗を購入して定植したときは、霜除けの必要はありません。

ふやし方

挿し芽で増やすことができます。関東以西の温暖地の場合は、タネから育てることになります。

肥料

植えつけ時に緩効性の化成肥料を1u当たり30グラムほど入れて植えつけます。

病気・害虫

育苗中にナメクジかカタツムリに幼葉を食べられ、せっかく発芽した苗がダメになることがありますので、見つけ次第駆除します。

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