グラジオラス |
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【グラジオラスについて】 |
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グラジオラスは、大きく分けると秋植えの春咲き種と春植えの夏咲き種がありますが、双方を比較すると単に咲く時期が違うというだけでなく、球根の形や草姿、花形もかなり異なっています。 通常、グラジオラスと言えば、南アフリカ原産のアヤメ科グラジオラス属の春植え球根を言います。春植え球根の中では、最もよく見かけるもののひとつで、園芸品種も非常に多く、種苗会社のカタログを見ると様々な色の品種が出ています。 ここでは、一般的な夏咲き種を取り上げていますが、これらは主に南アフリカ原産の球根を品種改良されたもので、プシッタシヌス種(G. psittacinus)とカルジナリス種(G. cardinalis)が基本種と言われています。春咲きの品種は、春咲きグラジオラスをご覧ください。 ところで、グラジオラスという名前は属名の Gladiolus からきていますが、この属名は、ラテン語の gladium(剣)が語源で葉の形が剣に似ていることに由来します。 【栽培メモ】 適期に植えればよく咲いてくれますが、唯一の欠点は、花がいっぱいに咲くと花の重みで倒れやすくなることです。ということで、この花の美しさを楽しむうえで支柱は欠かせません。 また、植え付け時期が遅くなったときは、気温が高くなったときに開花時期が来るため、害虫の発生が多くなってしまいました。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【グラジオラスの概要】 |
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草丈 草丈は高性種で1.5m、矮性種は60pぐらいです。 花 長く伸ばした花茎に豪華な花を咲かせます。 品種改良によって、ない色はないと言われるほど花色が豊富で、二色咲きの品種も数多くで回っています。 春咲き種は、夏咲き種と比較すると、小輪で花つきもすくないですが、清楚な印象を与えます。 耐寒性・耐暑性
寒さには比較的強く、温暖地の場合は掘り上げなくても大丈夫ですが、それ以外の地域は、毎年掘り上げて植え替えた方が安心です。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Gladiolus・・・・・ラテン語の gladium(剣)が語源です。 gandavensis・・・・・「(ベルギーの都市)ヘントの」 |
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【主な種類と品種】 |
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春花壇の球根草花の主役がチューリップなら、初夏の主役はこのグラジオラスではないでしょうか。あまりにたくさんの品種があり、また、毎年のように新種が売り出されています。 ですので、限られた場所ですと、どの品種を育てるのか悩んでしまいます。 色別のほか、大きくは高性種と矮性種に分けることができますが、鉢やプランタープランターでつくるには矮性種が向いています。 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※開花時期に株が倒れやすくなりますので、高性種は土寄せをして支柱を立ててやれば安心です。 植え付け 4〜5月が植えつけの適期です。7月まで植え付けできますが、遅く植えると病害虫の発生も多くなりますので、特に、温暖地の場合は、適期に植えることをお勧めします。 大輪の高性種は花壇に植え付けますが、小輪の矮性種は鉢やプランターでも栽培できます。 花壇に植える場合は、植えつけの前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて庭土に混ぜておきます。植え付けの際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、化成肥料も撒いて、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。 植え付けの深さ 花壇に植える場合は、球根の高さの3倍ほどの土がかかる程度に植えつけます。 鉢やプランターに植える場合は、球根1個ほどの高さに土がかかるように植えつけます。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。 植え場所・置き場所 グラジオラスは連作を嫌うので、花壇に植える場合は、アヤメ科の植物をしばらく栽培したことのないところに植えつけます。 また、日当たりと水はけのよいところに植えます。少なくても半日程度は日が当たらないとよい花は期待できません。 鉢やプランターも日当たりのよいところに置いて育てます。 株間 花壇に植える場合は、間に球根が3〜4個入るくらいにします。鉢やプランターの場合は、6〜7号鉢に3球を目安にします。 植え替え 花壇に植えた場合、温暖地では2〜3年は植えっぱなしでも比較的よく咲いてくれますが、病気等のことも考慮すれば、2年に1回は植え替えるようにします。 鉢植えは、毎年植え替えます。 日常の管理 開花時期に株が倒れやすくなりますので、高性種は土寄せをして支柱を立ててやれば安心です。 また、花が下から順次咲きあがってきますので、咲き終わった花をこまめに取り除きます。 休眠期の管理 開花後2か月ほどたつと葉が黄色くなってきますので、掘り上げた場合はよく乾燥させます。 球根が乾燥したら、茎を切り取り、古い球根や根も切り捨てて、古い土をよく落として水洗いします。 その後、分球しているものは分け、球根を増やす予定なら木子も取り分けて、ネットの袋に入れ、物置などに入れて春まで保存します。 ふやし方 分球でも増えますが、たくさん増やしたいときは、木子から増やせます。 4月ごろに、保管していた木子を2〜3cmほどの深さに植え、発芽まで水分を切らさないようにします。発芽後は、定期的に液肥を与えながら球根の肥大に努めます。 肥料 花壇に植える場合は、元肥のほか開花後に追肥をします。 鉢やプランターの場合は、植えつけ時に緩効性の化成肥料を施し、後は、9月ごろまで定期的に置肥をします。 病気・害虫 気温が高くなってくるとハダニが発生したり、ヨトウムシなどに葉や花を食べられることがあります。 また、首腐病や灰色かび病などが発生することがありますので病気の株を見つけたら、早めに取り除きます。 |
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