クリンソウ |
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【クリンソウについて】 |
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クリンソウ(九輪草)は、北海道から本州、四国の山間部に自生するサクラソウ科サクラソウ属の宿根草です。サクラソウ属の中ではもっとも大型の部類になり、花も美しいところから人気のある山野草です。ただし、耐暑性が弱いことから、夏場の高温多湿を苦手とします。 花は下の方から段をつくって、咲いていきますが、数段に重なる姿が仏閣の屋根にある「九輪(くりん)」を思わせることからその名前が付いたとされています。 【栽培メモ】 鉢植えで育てていましたが、写真の株は夏を越すことができませんでした。クリンソウ自体が暑さに弱いことに加え、鉢の置き場所がよくなかったせいもあるかも知れません。 |
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【クリンソウの概要】 |
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草丈 品種にもよりますが、50〜60cmほどです。 花 花径は2〜3cmほどで、ダンギクのように下の方から段をつくって咲いていきます。濃い紅紫色の花が一般的ですが、白や黄色の花が咲く品種も出回っています。 耐寒性・耐暑性
耐寒性は強いですが、夏の高温多湿に弱いことから、寒冷地での栽培に向いています。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ 1年だけ育てる場合:比較的やさしい ※ 翌年も育てようとする場合:(温暖地では)かなり難しい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Primula japonica 学名の説明 Primula・・・・・primus(最初の)の縮小形 japonica・・・・・「日本の」 |
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【主な種類と品種】 |
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種苗会社のカタログを見ると、名前はありませんが白、赤、紫、黄色などのセットで売られています。そのほか、 'アップルブロッサム' という品種が売られています。 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 鉢やプランターで育てるときは、夏は明るい日陰になるところに移して育てます。 植え付け 2月中旬〜下旬ごろが植えつけの適期です。苗会社のカタログでは秋号にも載っていますが、ポット苗であれば秋に植え付けても問題ありません。 鉢植えの用土 水はけのよいものを使います。山野草の培養土、あるいは鹿沼土と軽石砂を7対3程度に混ぜた用土などが適しています。 植え場所・置き場所 鉢植えの場合、秋から春まではよく日が当たるところに置きます。 庭植えの場合も、こうした環境が得られる落葉樹の下などが最適です。 植え替え 毎年、若しくは2年に1回を目安に植え替えます。時期は、2月中旬〜下旬ごろが適期です。 日常の管理 水切れに弱いので、鉢植えの場合は、春〜秋の生育期は水切れを起こさないよう表面の土が乾いてきたらたっぷりと水やりをします。 クリンソウの根茎は上に向かって伸びてくるため、増し土をしてやります。 夏の管理 鉢やプランターで育てるときは、明るい日陰になるところに移して育てます。また、夏場は鉢土が乾燥しやすいので水やりを忘れないようにします。それでも、関東以西の温暖地では夏越しが難しいと言えます。 冬の管理 耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、水やりは少なくしますが、鉢植えの場合は、鉢土が乾いてきたら晴れた日の午前中に水やりをして、乾燥させすぎないようにします。 肥料 元肥は特に必要なく、3月〜6月中旬と9月下旬〜10月に、2週間に1回程度液肥を与えるか、緩効性の固形肥料を1ヶ月に1回ほど置肥します。 病気・害虫 葉をヨトウムシに食べられることがあります。 |
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