ダンギク(段菊)

ダンギクの花
写真 ダンギク
撮影時期 2017.9.17
栽培状況 庭植え

科名・属名

クマツヅラ科
カリガネソウ属

園芸分類

宿根草

別名

カリオプテリス

原産地

中国、台湾〜南九州

用途

庭植え、鉢植え

花期

9〜10月

【ダンギクについて】

ダンギク(段菊)は、キクという名前が付いていますが、中国と日本が原産のクマツヅラ科カリガネソウ属の宿根草です。落葉低木に分類されることもあります。花の付き方に特徴があり、段になって咲くことが名前の由来です。

英名は bluebeard で、「青ひげ」と訳すとセンスがないのですか、ブルーと付いているように通常は青い花をよく見かけます。そのほかに白や桃色の花が咲くものもあります。

丈夫な宿根草で、温暖地では庭の隅に植えておけば、毎年花が楽しめます。また、花が少なくなる9月になって咲き始めますが、秋に似つかわしい落ち着いた色合いです。

園芸店やホームセンターなどで、ポット苗を買って育てることが多いですが、タネから育てることもできます。

【栽培メモ】

タネを春に播いて栽培したところ、栽培は簡単でした。その年は、貧弱な花しか咲きませんでしたが、2年目になると上の写真のようによく咲いてくれました。

【ダンギクの概要】

ダンギクの花

草丈

草丈は、70〜80p程度になります。

花は、小さな青紫の花が集まって花穂をつくり、それが段になって咲くところからその名前が付いています。

花色は青紫が一般的ですが、白花や桃色もあり、カタログなどでは一緒に売られています。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 強い

暑さには強いですが、寒さに少し弱いので、寒地では露地植えでの冬越しは困難のようです。

私の住んでいる香南市野市町周辺では、冬の寒さは問題ありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Caryopteris incana

学名の説明

Caryopteris・・・・・ギリシャ語の karyon(クルミ)+ pteron(翼)が語源です。

incana・・・・・「灰色の」、「微白色の」※ 葉の色合いに由来します。

【主な種類と品種】

青紫の品種が一般的ですが、白や桃色もあります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ そのまま育てるとあまり分枝しませんので、15〜20cmほど伸びたら摘芯をします。

タネまき

苗を買って育てるのが一般的ですが、タネも販売されていますので、タネから育てることができます。秋まきもできないことはありませんが、春まきのほうがよい結果が得られました。。

発芽適温は20度前後ですので、4月上旬〜下旬頃がタネまきの適期です。育苗箱に播き、薄く覆土します。

発芽後、本葉が3〜4枚になったら、ポリポットに植え替えて苗を育てます。

ダンギクの花

植え付け

タネから育てた場合は、ポットの底に根が回ったら花壇やプランターに定植します。

庭に植える場合は、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3〜4割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

以前に、夏に白絹病が発生したことがあります。ですので、水はけのよいところに植え付けることが大切です。気になる場合は、水はけをよくするため、少し盛り土をして、そこに植え付けたほうが無難です。

鉢やプランターで育てる場合は、園芸店やホームセンターなどに苗が出てきますので、これを買ってきて鉢やプランターに植え付けるのが手っ取り早い方法です。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きます。

植え替え

花壇に植えた場合は、3〜4年すると株が混みあってきますので、4〜5月ごろに株分けを兼ねて植え替えます。

根がよく張りますので、鉢植えは毎年植え替えます。

日常の管理

そのまま育てるとあまり分枝しませんので、15〜20cmほど伸びたら摘芯をします。

また、花がひととおり咲き終わったら切り戻しをしておきます。

冬の管理

冬には地上部が枯れますので、冬が来たら地際から切り取っておきます。

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、温暖地では霜除け等の必要はありません。その他の地域は、マルチなど簡単な霜除けをしたほうが安全です。

鉢やプランターに植えている場合は、霜の当たらない軒下に移し、水やりは少なくします。

ダンギクの花

ふやし方

タネを播く以外に、株分けや挿し芽で増やすことができます。6月ごろに新芽の先を10cmほど切ってバーミキュライトなどに挿します。

肥料

花壇に植えた場合は、春先に化成肥料を株元に撒いておきます。

鉢植えの場合は、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、後は、4〜6月と9〜10月に液肥を月2〜3回与えます。

市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥はいりません。

病気・害虫

水はけが悪いと白絹病が発生することがあります。

ページのトップに戻ります。このページのトップに戻ります。一覧へ戻ります。一覧に戻ります。