クジャクアスター |
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【クジャクアスターについて】 |
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クジャクアスターは、ホウキギク属のユウゼンギク(Symphyotrichum novi-belgii)などと同じく宿根アスターと呼ばれるものの一つです。孔雀が羽を広げたように咲くところから、その名が付けられています。 ところで、クジャクアスターといっても、そういう固有の種類があるわけではなく、'白孔雀' とユウゼンギクの交配種やホウキギク属のエリコイデス(S. ericoides)の園芸品種などが中心になっています。なお、'白孔雀' (写真:上から2枚目)は北米原産とされていますが、由来ははっきりしていません。おそらく、その特徴からして北米原産でホウキギク属のキダチコンギク(S. pilosum)の園芸品種ではないかとも思われます。 クジャクアスター特徴としては、草丈が比較的高く、小輪の花がたくさん咲くことにありますが、交配が重ねられてきて、クジャクアスターとユウゼンギクは、花を見ただけでは、なかなか区別がつきません。そういうことからか、園芸店やホームセンターなどでは、ひとまとめにして宿根アスターとして販売している場合も少なくありません。 【栽培メモ】 ウドンコ病が発生しやすいので、この点だけ気を付ければ育てやすい草花と言えます。ただし、西日が長く当たるところに植えていて、枯れたことがあります。こうした場所は避けた方がよいと思われます。 |
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【クジャクアスターの概要】 |
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草丈 80〜150pほどです。 花 '白孔雀' はその名のとおり白花ですが、ユウゼンギクとの交配で花色が豊富になり、淡桃、紫、青、藤色等の品種があります。 耐寒性・耐暑性
耐寒性があり、また、耐暑性も比較的強いと言えますが、西日が長く当たるところは苦手です。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Symphyotrichum hybridus 学名の説明 Symphyotrichum・・・・・ギリシャ語の sympho (集まる) + trich (毛) が語源です。 hybridus・・・・・「雑種の」 |
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【主な種類と品種】 |
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一重の品種の他に八重咲きの品種があります。 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 6月頃に摘芯すると株がまとまります。 植え付け 秋に開花株が販売されていることが多く、これを買って育てることが一般的です。開花株を購入した場合は、花が終わったら切り戻しをして、庭やプランターなどに植え付けます。 庭に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。 植え場所・置き場所 庭に植え付ける場合は、日当たりと水はけ、そして風通しのよいところを好みます。ただし、夏の西日が長く当たるようなところは避けるようにします。 鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きます。ただし、夏場は半日陰に置いて、鉢が乾きすぎるのを防ぎます。 植え替え 庭に植えた場合は、3〜4年ほどすると株が混みあってきますので、株分けを兼ねて植え替えます。 鉢やプランターに植えた場合は、基本的に毎年植え替えた方が根詰まりを起こしにくく、よく咲いてくれます。 時期は、春先でもかまいませんし、関東以西の温暖地の場合は、10〜11月ごろでも差し支えありません。秋には、翌年に延びる芽(冬至芽)か株元に出てきますので、その年に咲いた古い茎を切り取ってから植え替えます。 日常の管理 放任にすると草丈が伸びすぎて倒伏しやすくなりますので、6月頃に15〜20p程度のところで摘芯をします。 秋に葉が枯れたら、地際から枯れた枝を切り取っておきます。 冬の管理 耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら午前中に水やりをします。 ふやし方 植え替えの時に、株分けで増やすことができます。また、挿し芽で増やすことができます。梅雨のころに新芽の先を7〜10cmほど切ってバーミキュライトなどに挿します。 肥料 丈夫な宿根草ですので多肥にする必要はありません。庭に植える場合は、やせ地でなければほとんど無肥料でもよく育ちます。 鉢やプランターで育てる場合は、植え付け時に緩効性の固形肥料を与え、後は春と秋に追肥をしますが、量は控えめでかまいません。 病気・害虫 ウドンコ病が発生しやすいので早めに殺菌剤を散布しておきます。 |
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