キセランセマム |
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
【キセランセマムについて】 |
||||||||||||||||
キセランセマムは、東ヨーロッパから西アジア原産のキク科トキワバナ属の秋(春)まき一年草です。キセランセマムというのは、「乾燥した花」という意味ですが、その名のとおりカサカサした花がドライフラワーに利用できます。 あまり栽培されることはないようですが、花茎が一斉に立ち上がって花が咲く様は、なかなか美しいものです。開花時期はやや遅くなります。 【栽培メモ】 春まきの場合、生育途中で梅雨時を迎えるため、あまりよい結果が得られませんでした。そこで、秋まきにして、冬は農ポリでトンネルをして育てたところ、何とか梅雨前に花を見ることができました。2016年に育てたときは不織布をベタ掛けしましたが、特に問題なく冬を越しました。 苗の印象では、それほど大きくならないように思えましたが、暖かくなるとどんどん生育してきました。また、生育につれて、気温が上がってきますが、気温が高くなって多湿になると根腐れを起こす株が出ましたので、水はけのよいところに植えることが大切だと思われます。 【育て方は下へ ↓ 】 |
||||||||||||||||
【キセランセマムの概要】 |
||||||||||||||||
草丈 草丈そのものは50〜60pほどです。 花 花径は3pほどでドライフラワーのようなカサカサした花が咲きます。 花色は、ピンクと淡いクリーム色があります。 耐寒性・耐暑性
耐寒性は中程度とされていますが、秋に定植したときは霜除けをします。耐暑性はありません。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:比較的やさしい ※ 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Xeranthemum・・・・・ギリシャ語の xeros(乾燥した)+ anthos(花)が語源です。 annuum・・・・・「一年草の」 |
||||||||||||||||
【主な種類と品種】 |
||||||||||||||||
以前に、「サカタのタネ」から花色をミックスした 'ルミナミックス' という品種が出ていました。 |
||||||||||||||||
【 育て方 】 −私はこう育てる− |
||||||||||||||||
栽培のポイント ※ 水はけのよいところに植えることが大切です。 タネまき 関東以西の温暖地では、春まきでは生育途中で梅雨に入りますので、よい結果が得られません。秋まきにして冬は霜除けをした方が、少し手間はかかりますが、よく咲いてくれます。寒地は春播きにします。 発芽適温は20度程度ですので、秋まきの場合は9月中旬〜10月上旬に播きます。箱まきかポットに直接タネをまき、覆土は2mmほどにします。 発芽後は、あまり過湿にしないようにして、箱まきの場合は、本葉が3〜4枚のころにポリポットに植え替えます。 ポットに直接播いた場合は、よい苗を残すよう間引きしながら育苗します。 植え付け 花壇に植える場合は、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます。 ポットに根が回ったら花壇やプランターなどに定植します。 花壇に植えるときは、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり5〜10Lほど入れて、庭土とよく混ぜ合わせてから、少し高うねにして植えつけます。もともと多湿を嫌うのと、開花時期が梅雨時にかかってきますので、水はけをよくしておくことが大切です。 鉢植えの用土 水はけのよい用土を使います。赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライト(軽石砂)を6:3:1程度に混ぜた用土が一例です。 株間 生育初期はゆっくりですが、暖かくなるにつれて株が大きくなってきますので30p程度と広く取ります。 標準の60pのプランターに植える場合は、3株が目安です。 植え場所・置き場所 日当たりと水はけのよいところに植えつけます。特に水はけの悪いところでは、根腐れしやすくなりますのでこうした場所は避けるようにします。 鉢やプランターも日当たりのよいところで育てます。長雨が続きそうなときは、雨の当たらないところに移したほうが安全です。 日常の管理 鉢やプランターの場合は、過湿にならないようにします。 開花時期になると、草丈が伸びて雨風で倒伏しやすくなりますので、その場合は支柱をしてやります。 冬の管理 秋まきにして花壇に定植したときは、冬の間、霜除けが必要です。関東以西の温暖地では、不織布でトンネルをしておけば冬越しができます。 鉢やプランターに植えた場合は、霜の当たらない軒下などに置きます。 肥料 多肥にすると倒伏しやすくなりますので、チッソ肥料は控えめにします。花壇に植えるときは、定植時に化成肥料を1u当たり30gほど与えますが、追肥はほとんど必要ありません。 鉢やプランターに植える場合は、元肥のほかに冬場を除き追肥として月に1〜2回程度液肥を与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。 病気・害虫 暖かくなるとアブラムシがつきやすくなります。また、過湿になると根腐れすることがあります。 |
||||||||||||||||
このページのトップへ 一覧に戻ります。 |