キンセンカ |
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【キンセンカについて】 |
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キンセンカ(金盞花)は、南部ヨーロッパ原産のキク科キンセンカ属の秋まき一年草です。日本では江戸時代から栽培されていますが、タネから育てても栽培が容易なことから、春の定番の花のひとつになっています。なお、金盞とは、金の杯のことで花形に由来します。 蛇足ですが、キンセンカというのは、元々は、フユシラズという名前でも流通しているアルベンシス(C. arvensis)に付けられた和名で、現在、キンセンカとして栽培されているオフィシナリス(C. officinalis)には、トウキンセンカ(唐金盞花)という和名が付けられています。 また、属名は、calendae(月の最初の日、1か月)の縮小形です。元々は、月の最初の日を意味しますが、これが転じて1ヶ月になり、キンセンカが1ヶ月以上咲くことからこの名前が付いたと言われています。 あまりにも身近な花なので、つい軽く見られがちですが、種苗会社のカタログを見ると花の形や花色も増えていますので、キンセンカのイメージもだいぶ変わってきています。 【栽培メモ】 タネが大きく、よく発芽しますので育苗はすこぶる簡単です。群植すると開花時には一段と華やかになり、春の気分を満喫できます。 耐寒性がありますので、本来、霜除けは必要ありませんが、特に寒さの厳しい1月中旬から2月下旬に不織布でトンネルをしたところ、春先に充実した株になって上の写真のようによく咲いてくれました。 |
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【キンセンカの概要】 |
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草丈 草丈は、50〜80pの高性種から30pの矮性種があります。鉢植えやプランターには、矮性種を使った方が管理が楽です。 花 八重咲き〜千重咲きで、大輪になると花茎10pを超える品種もあり、見ごたえがあります。 花色は、黄色、オレンジが主ですが、最近、美しい花色の品種が出ています。 耐寒性・耐暑性
寒さに強く、温暖地では霜除けしなくても冬を越します。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:やさしい ※ 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Calendula officinalis 学名の説明 Calendula・・・・・ calendae(月の第1日、1か月)の縮小形です。 officinalis・・・・・「薬用の」、「薬効のある」 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 苗が根腐れすることがありますので、タネは必ず清潔な用土に播きます。 ※ 本葉7〜8枚のころに摘芯すると花立ちが多くなります。 タネまき タネは、9月中旬〜10月上旬に頃にポット2〜3粒ずつ播きます。育苗箱に播いたことも再三ありますが、それほど問題なく育ちました。発芽適温は15〜20度ですが、関東以西の温暖地でも9月中旬から播いてもよく発芽します。 苗が根腐れすることがありますので、必ず清潔な用土に播き、覆土は覆土は3〜5oほどにします。 箱播きにしたときは、発芽後、本葉が2〜3枚のころに3号ポットに植え替えて育苗します。ポットに播いた場合は、苗の生育状況を見て、よい苗を1本残すようにします。 植え付け 本葉が5〜6枚になったら、花壇あるいは鉢やプランターに定植します。 苗の生育がよいので、植えつけが遅れないようにします。 酸性土壌を嫌いますので、花壇に植える場合は、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり100〜150gほど撒いて、庭土とよく混ぜておきます。 1週間ほどしたら、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lと化成肥料を50gほど撒いて、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。 株間 株が少し大きくなりますので、花壇に植える場合は25p程度とします。標準のプランターの場合は、3株が目安です。 植え場所・置き場所 花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。 鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。 日常の管理 本葉7〜8枚のころに摘芯すると花立ちが多くなります。その後はほとんど手間いらずですが、終わった花がらはこまめに取り除き、株をきれいしてやると長く楽しめます。 冬の管理 耐寒性はありますが、温暖地以外は、霜除けをしたほうが安心です。 また、温暖地でも、厳冬期は、不織布などで霜除けをすると苗の育ちがよくなります。 肥料 鉢やプランターに植えた場合は、元肥のほか、冬場を除き、開花までに液肥を月に1〜2回程度与えます。 花壇に植えた場合は、元肥のだけで追肥は基本的に必要ありません。 病気・害虫 苗のときにウドンコ病が出ることがあります。 病害虫では、ヨトウムシやアブラムシがつくことがあります。 |
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