カカリア

カカリアの花
写真 ‘スカーレットマジック’
撮影時期 2015.6.10
栽培状況 春まき後、庭植え

科名

キク科

属名

ベニニガナ属

学名

Emilia coccinea

園芸分類

春まき一年草

別名

エフデギク、ベニニガナ、
エミリア

原産地

東インド

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜10月

【カカリアについて】

カカリアは、東インド原産のキク科ベニニガナ属の春まき一年草です。現在はベニニガナ属に分類されていますが、以前はカカリア属とされていましたので、今もその名前で流通しています。花壇に植えて楽しみますが、切り花としても利用されています。

標準和名はベニニガナで、形状がニガナに似て紅色の花が咲くことに由来します。また、エフデギクという別名は、花が絵筆のように見えることに由来しています。

園芸店やホームセンターなどで苗を見かけることはほとんどありませんので、栽培するなら、タネを播いて育てることになります。生育が早く、栽培は容易です。

【栽培メモ】

発芽後の成長がとても早く、どんどん大きくなって、あっという間に花が咲きました。ですので、タネを播いて容易に育てられる一年草と言えます。

【育て方は下へ ↓ 】

【カカリアの概要】

草丈

30〜60pほどになります。

細長い花茎の先に小さな花が咲きます。花色は赤やオレンジなどがあります。花期が長く、11月まで咲いていました。

カカリアの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

耐暑性はありますが、耐寒性はありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Emilia・・・・・(※ 不詳)

coccinea・・・・・「深紅色の」

【主な種類と品種】

‘スカーレットマジック’

赤い花が咲く品種です。(写真:上の2枚)

‘アイリッシュポエット’

橙色の花が咲きます。(写真:下)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 花茎が柔らかいので、必要な場合は早めに支柱をしてやります。

タネまき

3月下旬〜4月がタネまきの適期です。移植を嫌うので、直まきにするか、ポットに播いて育苗します。覆土は、タネが隠れる程度にします。

ポットに播く場合は、2〜3粒ずつまいて、発芽後に間引いて1本にします。

植え付け

ポットに播いた場合は、大きく育ってから定植すると植え傷みしますので、本葉5〜6枚のころに早めに定植します。

植えつけ時に、腐葉土もしくはバーク堆肥を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植えつけます。なお、過湿を嫌いますので、庭植えの場合は、少し高うねにしておくと安心です。

カカリアの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土、あるいは、赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

20pほどにします。

植え場所・置き場所

日当たりと水はけのよいところを好みます。

日常の管理

花茎が長く伸びてきますが、花茎が柔らかいので風雨で倒れることがあります。必要な場合は、早めに支柱をしてやります。

肥料

庭植えの場合は、ほとんど必要ありません。特に窒素肥料が多いと徒長して、倒れやすくなります。

鉢やプランターに植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は、1月ほどしたら2週間に1回程度液肥を与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。

病気・害虫

過湿にすると立ち枯れ病が発生することがあります。

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