カリアンドラ

ヒネムの花
写真 カリアンドラ・エマルギナータ
撮影時期 2019.6.16
栽培状況 鉢植え

科名・属名

マメ科
ベニゴウカン属

園芸分類

常緑低木

別名

ベニゴウカン

原産地

南北アメリカなど

用途

鉢植え

花期

6〜10月

【カリアンドラについて】

カリアンドラは、南北アメリカなどが原産のマメ科ベニゴウカン属の常緑低木で、耐寒性は弱いですが、花の形がユニークですので魅力のある花木です。この属には何種類かありますが、ここでは、よく栽培されるヒネムトキワネム以外の種類を取り上げています。

エマルギナータは、メキシコからパナマが原産で、葉が羽状でないところがヒネムと異なります。また、ボリビア原産のハエマトケファラは、オオベニゴウカンとも呼ばれ大きな花が咲きます。

【栽培メモ】

エマルギナータを栽培したところでは、ハエマトケファラより花は小さいですが、木が小さいうちからよく花が咲きました。生育はゆっくりです。

一方、ハエマトケファラはエマルギナータより耐寒性が劣るようです。もっとも、暖かい室内に入れてあったところ、だいぶ葉を落としたものの3月になって花が咲きましたので、極端に寒さに弱いということはありません。

【カリアンドラの概要】

カリアンドラの花
エマルギナータ(撮影日 2021.10.19)

樹高

【主な種類と品種】を参照してください。

【主な種類と品種】を参照してください。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

耐暑性は強いですが、耐寒性はありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Calliandra spp.

学名の説明

Calliandra・・・・・ギリシャ語の calli(美しい)+ androeceum(雄しべ)が語源です。

haematocephala・・・・・ギリシャ語の haimo(血、赤)+ kephale(頭)が語源です。

emarginata・・・・・「凹型の」

【主な種類と品種】

ヒネムとトキワネムは、それぞれのページをご覧ください。

ハエマトケファラ
C. haematocephala

オオベニゴウカンあるいはアカバナブラシマメとも呼ぶボリビア原産の赤花で、自生地では2〜4mと大きくなるようです。赤花で、花径は8cmほどです。(写真:下)

ハエマトケファラ・アルバ
C. haematocephala "Alba"

白い花の咲く品種で、これもかなり大きくなります。

エマルギナータ
C. emarginata

メキシコからパナマが原産で、樹高は1.2mほどと小ぶりです。葉が羽状ではないところがヒネムとは異なります。花径4〜5cmの赤い花が咲きます。(写真:上の2枚)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 耐寒性が弱いので冬は室内に取り込みます。

植え付け

ヒネムやウンナンネムノキは開花株が園芸店やホームセンターなどで苗木が売られていますが、それ以外の種類は、種苗会社のカタログやネットで購入した方が早道です。

耐寒性が弱いので、通常は、鉢植えで育てます。購入した苗木の鉢が小さくて根詰まり気味のときは、根鉢を崩さないようにして一回りか二回り大きい鉢に植え付けます。

カリアンドラの花
ハエマトケファラ(撮影日 2023.3.12)

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

置き場所

日当たりのよいところに置いて育てます。

植え替え

2年に1回を目安に植え替えをします。4月ごろに根鉢を崩さないようにして一回り大きい鉢へ植え替えます。

剪定

2〜3月ごろに伸びすぎた枝を切り戻す程度にします。

冬の管理

耐寒性が弱いので冬は室内に取り込みます。水やりは控えめにします。

肥料

多肥にする必要はありません。春と秋に緩効性の固形肥料を置肥する程度でかまいません。

病気・害虫

特にはありません。

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