カワラナデシコ

カワラナデシコの花
写真 カワラナデシコ
撮影時期 2009.6.6
栽培状況 秋まき後、庭植え

科名・属名

ナデシコ科
ナデシコ属

園芸分類

宿根草
(秋まき一年草)

別名

ヤマトナデシコ

原産地

日本

用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜6月

【カワラナデシコについて】

カワラナデシコは本州・四国・九州の山野や河原に自生するナデシコ科ナデシコ属の宿根草で、秋の七草のひとつとして昔から親しまれてきています。名前の由来は、河原によく生育していることによります。なお、分類上、本種はエゾカワラナデシコの変種とされています。

昔は、ナデシコと言えばこのカワラナデシコのことをそのように呼んでいましたが、最近では単にナデシコというとナデシコ属の全体を指す場合が多いようです。

【栽培メモ】

他のナデシコ類と同様、育てやすく、栽培は容易でした。ただし、西日が長く当たるところに植えていたこともあり、夏には枯れてしまい宿根できませんでした。

【カワラナデシコの概要】

カワラナデシコの花

草丈

30〜80p程度になります。

花茎4pほどで花弁の先が糸状に深く切れ込んでいるところが特徴です。

F1交配種には紅、桃、白などの花色があります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い

寒さには強く、温暖地では霜除けなしで冬を越します。

耐暑性はそれほど強くなく、温暖地での夏越しはやや難しいと言えます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Dianthus superbus var.longicalicinus

学名の説明

Dianthus・・・・・・ギリシャ神話の神 Dios(ジュピター)+ ギリシャ語の anthos(花)が語源です。 

superbus・・・・・「素晴らしく立派な」、「とびきり上等な」

longicalycinus・・・・・ longus(長い)+ calycinus(萼の、萼状の)が語源です。

【主な種類と品種】

他のナデシコは、こちらをご覧ください。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 終わった花を早めに取ってやらないと見栄えが悪くなります。

タネまき

発芽適温は、20度で前後で、温暖地では秋に播くのが一般的です。9月中旬〜10月上旬に箱まきし、タネが見えなくなるよう2oほど覆土します。

発芽後、本葉が3〜4枚のころにポリポットに植え替えて、苗を育てます。苗の生育はよく、育苗は簡単です。

植え付け

ポットの底に根が回ったら花壇やプランターなどに定植します。

花壇に植える場合は、植えつけの1週間ほど前に苦土石灰を1u当たり50〜100gほど撒いて耕しておきます。植え付けの際は、腐葉土若しくはバーク堆肥を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植え付けます。

苗から育てる場合は、春に、園芸店やホームセンターなどで苗が売られています。

カワラナデシコの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

20〜25p程度にします。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢に植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

終わった花を取ってやらないと見栄えが悪くなります。

花後に切り戻しをします。株が古くなった場合は、さし芽をして株を更新します。

冬の管理

耐寒性がありますので、温暖地では霜除けは必要ありません。

肥料

花壇に植える場合は、 化成肥料を1u当たり50gほど施し、腐葉土若しくはバーク堆肥と一緒に庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。追肥はほとんど必要ありません。

鉢やプランターに植える場合、市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、春になったら、液肥を2週間に1回程度施します。用土を調整したときは、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、後は、同様に追肥をします。

病気・害虫

アブラムシがつくことがあります。

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