ガザニア

ガザニアの花
写真 'ニューディミックス'
撮影時期 2014.5.24
栽培状況 秋まき後庭植え(冬は農ポリでトンネル栽培)

科名・属名

キク科
クンショウギク属

園芸分類

多年草
秋まき一年草

別名

勲章菊

原産地

南アフリカ

用途

庭植え、鉢植え

花期

4月〜6月

【ガザニアについて】

ガザニアは南アフリカ原産のキク科の多年草もしくは秋まき一年草です。昔からよく栽培されていますが、鮮やかな花色ですので、まとめて植えると花壇が一段と華やぎます。また、草丈が低いので、鉢やプランターなどで栽培するのにも向いています。

本来は多年草ですが、秋にタネを播いて育てるガザニアは高温多湿が苦手です。猛暑日の多くなったこの頃は、関東以西の温暖地では、花壇に植えた場合、開花後の夏に枯れてしまうことが多くなっています。

なお、宿根ガザニアと呼ばれる種類は、耐暑性が強く関東以西の温暖地でも夏を越して宿根します。

【栽培メモ】

春まきにして花壇に植えた場合、開花時期が高温多湿になってよい結果が得られませんでした。秋まき後、花壇に植えて不織布でトンネルをして育てると、春までに苗も大きくなり、上の写真のように、とてもよく咲いてくれました。

ただし、最下段の写真も秋まきにして、冬は不織布でトンネルをして育てたものですが、最近の温暖化の影響でしょうか、開花時期になると気温が上がり立ち枯れる株がかなり出ました。

【ガザニアの概要】

ガザニアの花

草丈

草丈は、20〜30p程度です。

花の大きさは、大輪系で7〜8p、小さいものでは5p程度です。花の基部や花弁にいろいろな文様が入り、美しいものです。

色は、白、黄、オレンジ、橙色などがあります。

花は日中は開き、夜間や天気の悪い日には閉じています。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 やや弱い

高温多湿と寒さを嫌います。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:比較的やさしい

※ 苗から1年だけ育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Gazania rigens

学名の説明

Gazania・・・・・15世紀イタリアの学者でアリストテレスやテオフラステスの著書をラテン語に翻訳したテオドール・ガザ (Theodorus Gaza) に因みます。

rigens・・・・・「硬直な」、「強直な」

【主な種類と品種】

タレント

花径7pほどの大輪の混合です。

デイブレクシリーズ

花径7〜8pの大輪です。

シャンソネット

中輪の混合です。

ニューディミックス

株がコンパクトにまとまり、大輪の花が咲く混合です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 花壇で育てる場合、温暖地では秋まきの方がよい結果が得られます。

※ 秋に花壇に定植したときは、不織布でトンネルするなど霜除けが必要です。

タネまき

3月〜4月と9月下旬〜10月が種のまきの適期ですが、花壇に植えて育てる場合、温暖地では秋まきの方がよい結果が得られます。

関東以西の温暖地では、春まきにして花壇に植えると、苗が十分育たないうちに梅雨時になり、また、夏の高温多湿の影響で、夏に枯れてしまうことが多くなっています。

ガザニアの花

発芽温度は15度〜18度ですので、秋まきの場合、早まきは控えるようにします。嫌光性種子ですので、覆土は5ミリ程度にします。

発芽後、本葉が3〜4枚になったらポリポットに植え替えて育苗します。育苗中、過湿にならないように注意します。

植え付け

秋にタネを播いた場合、本葉が7〜8枚になりポリポットの底に根が回ったら花壇やプランターなどに定植します。

花壇に植える場合は、冬の間不織布でトンネルをするなどして霜除けをする必要があります。冬はフレームなどで育て、3月下旬〜4月に定植する方法もあります。

花壇に植える場合は、酸性土壌を嫌いますので植えつけの前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます。定植する際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、化成肥料も撒いてから深さ30pほど耕して植え付けます。

鉢やプランターで花を楽しむ場合は、園芸店やホームセンターでポット苗が販売されていますので、これを買って育てると簡単です。

鉢植えの用土

ガザニアは、過湿を嫌いますので、鉢やプランターの用土は水はけのよいものを使います。赤玉土、腐葉土、パーライト(軽石砂)を5:3:2ほどの割合で混ぜた用土などが一例です。

株間

花壇に植える場合は20p程度にします。60pの標準のプランターでは3株が目安です。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

鉢植えの場合は、過湿にならないよう水やりに注意します。咲き終わった花は、こまめに取り除きます。

夏の管理

夏の高温多湿を嫌いますので、鉢やプランターに植えている場合は、半日陰に置いて、乾燥気味に管理します。長雨が続きそうなときは、雨のかからないところに移した方が安全です。

冬の管理

秋まきで、秋に花壇に定植した場合は、冬は、不織布でトンネルをするなどして霜除けをすると、寒い時期も生育して春までに充実した株になります。

ガザニアの花

鉢やプランターに植えている場合は、霜の当たらない軒下に置きます。水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。

ふやし方

株分けや挿し芽で増やすことはできますが、夏の高温多湿を考慮すると、秋にタネをまいて育てた方が早道だと思われます。

肥料

花壇に植えた場合は、元肥に加えて、3〜5月の間、1ヶ月に1回の間隔で緩効性の化成肥料を与えます。

鉢やプランターに植えた場合も、冬場を除き、定期的に緩効性の固形肥料を置肥するか、もしくは液肥を10日に1回与えます。

病気・害虫

病害虫では、ウドンコ病にかかりやすいので注意します。また、アブラムシが発生することがあります。

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