オオテンニンギク

オオテンニンギクの花
写真 オオテンニンギク
撮影時期 2016.4.20
栽培状況 春まき後、庭植え
(写真は、翌年の春)

科名

キク科

属名

テンニンギク属

学名

Gaillardia aristata

園芸分類

宿根草

別名

ガイラルディア

原産地

北米

主な用途

庭植え

花期

6〜11月

【オオテンニンギクについて】

オオテンニンギク(大天人菊)は、北アメリカ原産のキク科テンニンギク属の宿根草です。この属では、一年草のテンニンギクもよく栽培されます。

また、オオテンニンギクとテンニンギクの交配種もよく栽培されています。種苗会社のカタログでは、これらをガイラルディアとして扱っていますので、別に取り上げています。

オオテンニンギク自体は、それほど栽培されることはないですが、丈夫な宿根草です。そのうえ花期が長く、11月末になっても花が咲いていましたので、長く楽しめます。

【栽培メモ】

タネを播いて育てましたが、生育がよく育苗は容易でした。また、病害虫の発生も少ないので手間もかかりませんでした。

2015年に春まきにしてポットに植え替え、苗が育ったところまではよかったのですが、植える場所がなくなりました。やむなくポットに植えっぱなしにしていたら、夏の暑さで枯れる株もほとんどなかったので、ようやく9月になって定植しました。写真は翌年(2016年)になって咲いたものです。

【育て方は下へ ↓ 】

【オオテンニンギクの概要】

草丈

60〜80pほどです。

花径6〜8pほどで、赤に黄覆輪が特徴です。花びらの落ちた後がきれいな球状になって残ります。

オオテンニンギクの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 比較的強い

耐寒性、耐暑性とも強く丈夫です。ただし、昨今の地球温暖化のせいでしょうか、栽培場所の環境にもよりますが開花後の夏に枯れる株も見られます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Gaillardia・・・・・18世紀のフランス人 Gaillard de Charentonneau への献名

aristata・・・・・「芒(のぎ)のある」、「芒(のぎ)形の」

【主な種類と品種】

ガイラルディアについては、こちらをご覧ください。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ タネを播く前に、水を浸したガーゼなどでよく揉んで播くと発芽がよくなります。

タネまき

タネから育てる場合、温暖地では春まき、秋まきいずれでもかまいません。寒地は春まきが一般的です。

春まきの場合は3月下旬〜4月、秋まきの場合は9月中旬〜10月に、箱まきあるいはピートバンにまいて、覆土は軽くタネが隠れる程度にします。タネをまく前に、水を浸したガーゼなどでよく揉んで播くと発芽がよくなります。

本葉が3〜4枚になったらポリポットに植え替え、薄めの液肥を与えながら苗を育てます。

植え付け

タネを播いて育てた場合は、ポットの底に根が回ったら花壇やプランターなどに定植します。

花壇に植える場合は、植えつけの前に苦土石灰を1u当たり50〜100gほど撒いて庭土に混ぜておきます。植え付ける際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れ、化成肥料も一緒に撒いて、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

オオテンニンギクの花

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

株間

株が大きくなりますので25〜30pにします。

日常の管理

鉢植えの場合、過湿になると根腐れを起こしますので注意します。また、鉢植えでも花壇に植えた場合でも、花がひととおり終わったら切り戻しをしておきます。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、温暖地では、霜除け等の必要はありません。

肥料

庭植えの場合は、植え付け時に緩効性肥料を与えますが、後は、それほど肥料を与えなくてもよく育ちます。

鉢やプランターで育てる場合は、元肥のほかに生育期間中、1ヶ月に1〜2回液肥を与えます。

病気・害虫

特にないようです。

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