オウゴンヤグルマソウ

オウゴンヤグルマソウの花
写真 オウゴンヤグルマソウ
撮影時期 2018.6.22
栽培状況 前年の春まき後、庭植え

科名

キク科

属名

ヤグルマギク属

学名

Centaurea macrocephala

園芸分類

宿根草

別名

キバナヤグルマギク

原産地

コーカサス地方

主な用途

庭植え

花期

6〜7月

【オウゴンヤグルマソウについて】

オウゴンヤグルマソウ(黄金矢車草)は、コーカサス地方原産のキク科ヤグルマギク属の宿根草です。ヤグルマギク属の中では比較的耐暑性がありますが、それでも、関東以西の温暖地では、花後に枯れてしまうことが多くなります。ですので、短命な宿根草と考えるべきかもしれません。

なお、タネが売られていますが苗はほとんど出回っていないことから、通常は、タネから育てることになります。

【栽培メモ】

株が大きくなったので秋に一株植え替えたところ、管理が悪かったせいもあって枯れてしまいました。株が大きくなると移植は難しいようです。

また、花が咲いた株は夏に枯れてしまいましたので、温暖地の場合、株の寿命はあまり長くないようです。

【育て方は下へ ↓ 】

【オウゴンヤグルマソウの概要】

草丈

花の咲く前は、大きなロゼット状ですが、開花期になると花茎が60〜80pほどになります。

花径8pほどのアザミの花を大きくしたような黄金色の花が咲きます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い

耐寒性はありますが、耐暑性はそれほど強くありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Centaurea・・・・・ ギリシャの植物名 centaurie に由来します。

macrocephala・・・・・「大きい頭花をつける」

【主な種類と品種】

他のヤグルマギク属の宿根草はこちらをご覧ください。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 花壇に植える場合は、夏の西日が避けられるところが適しています。

タネまき

発芽適温が15〜20度ですので、3月下旬〜4月中旬に播きます。温暖地の場合は、秋まきも可能で、9月下旬〜10月上旬が適期です。気温が高いときに播くと発芽率が非常に悪くなります。なお、秋播きの場合は、開花は翌々年の春になったように記憶しています。

箱まき又はポットに直接まき、覆土5mm程度にします。発芽まで日数がかかりますので、鉢土が乾かないようにします。

箱まきしたものは、発芽後、本葉が3〜4枚になったらポリポットに植え替えます。

オウゴンヤグルマソウの花

植え付け

酸性土壌を嫌いますので、植え付けの1週間前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます。

ポットの底に根が回ったら花壇に植え付けます。

もともと耐寒性は強いですが、秋播きの場合、成育が遅れたときはポリポットに植えたまま霜の当たらないところで育て、春になって定植したほうが安全です。ただし、開花時期は遅れます。

株間

25〜30cmほどにします。

植え場所

高温多湿をやや苦手としますので、温暖地の場合は、夏の西日が当たらない風通しのよいところが理想的です。

日常の管理

株が大きくなると移植が難しくなります。移植するなら小苗のうちに行います。

夏の管理

耐暑性がやや弱いので、春播きの場合は、ポットのまま半日陰の涼しいところで育てます。花壇への定植は、涼しくなってからにします。

冬の管理

耐寒性は強く、戸外で冬を越しますので、霜除け等は不要です。

肥料

植え付け時に、化成肥料を1u当たり30gほど撒いて庭土とよく混ぜてから植えつけます。後は、春と秋に緩効性の化成肥料を少し株元に撒いて土になじませておきます。

病気・害虫

春にアオムシの食害を受けることがよくあります。

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