オレガノ

オレガノの花
写真 ’ケントビューティ’
撮影時期 2016.6.6
栽培状況 小型のプランターで栽培

科名

シソ科

属名

ハナハッカ属

学名

Origanum

園芸分類

宿根草

別名

花オレガノ

原産地

地中海沿岸〜中央アジア

主な用途

鉢植え

花期

6〜10月

【オレガノについて】

オレガノは、地中海沿岸から中央アジアが原産のシソ科ハナハッカ属の宿根草です。主にハーブとして栽培される種類と花の観賞用に栽培される種類に分けられます。

観賞用に栽培されるのは、主に花オレガノと呼ばれるロツンディフォリウム(O. rotundifolium)の‘ケントビューティ'という品種です。苞葉がホップのように美しいところから、ホップライクフラワーともいわれます。

一方、ハーブとして栽培されるのは、スイートマジョラム(O. majorana)やハナハッカ(O. vulgale)などです。なお、観賞用に栽培される‘ヘレンハウゼン’(O. laevigatum)は、形質も育て方も異なりますので別に掲載しています。

【栽培メモ】

‘ケントビューティ'は、やや高温多湿に弱いので、夏になると元気がなくなります。小型のプランターに植えて、夏場、日陰の涼しいところに置いてあったところ、なんとか夏を越すことができました。

下の写真のディクタムナスも耐暑性は同じようで、同じ環境で育てていますが、こちらも夏を越すことができました。

【育て方は下へ ↓ 】

【ケントビューティの概要】

草丈

20〜30pほどで、香りのある葉がほふく性に広がります。

花のように見えるのは苞で、本当の花は小さな紫の花で、あまり目立ちません。

オレガノの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い

耐寒性は比較的強いですが、高温多湿を嫌います。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(温暖地では)やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Origanum・・・・・ギリシャ語の oros(山)+ ganos(美)が語源です。

rotundifolium・・・・・「円形葉の」

majorana・・・・・「より大きい」

vulgale・・・・・「普通の」、通常の」

dictamnus・・・・・「山の中の」

【主な種類と品種】

‘ケントビューティ’

トルコ、アルメニアなどの原産で、草丈は20cmほどです。ガクがピンクで美しいことから、オレガノの中で最もよく栽培されています。

ディクタムナス

ギリシャの原産で、草丈は20cmほどで葉がシルバーの綿毛に覆われます。(写真:下)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 初夏になったら半日陰、夏は明るい日陰の涼しいところで育てます。

植え付け

園芸店やホームセンターなどなどでは、春に苗や開花株が販売されていますが、植えつけは秋でも差し支えありません。

庭植えもできないことはありませんが、高温多湿にやや弱いことと株がコンパクトなので鉢や小さなプランターで育てるのに向いています。

鉢植えの用土

山野草の培養土など、水はけのよい用土に植え付けます。

オレガノの花

置き場所

秋から春は日当たりのよいところに置きます。梅雨時は、雨のかからない軒下などに移します。

植え替え

根がよく張りますので、なるだけ毎年植え替えるようにします。時期は春か秋のいずれでもかまいません。

植え替えをしないと、水はけが悪くなり夏越しがしにくくなります。

日常の管理

花が終わったら切り戻しをして、株元が蒸れないようにしてやると夏越しがしやすくなります。

夏の管理

夏の高温多湿に弱いので、風通しがよく、午前中に少し日が当たるところ、もしくは明るい日陰に置きます。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。軒下であれば、葉を落とすこともありません。

水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。

ふやし方

植え替えの時に株分けで増やすことができます。また、5月あるいは9月ごろに挿し芽をして増やすことができます。

肥料

春と秋に緩効性の固形肥料を与えます。多肥にする必要はありませんので、量は少な目にします。

病気・害虫

特にはないですが、夏場に、蒸れて枯れることがあります。

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