オシロイバナ |
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【オシロイバナについて】 |
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オシロイバナは、熱帯アメリカの原産のオシロイバナ科の宿根草です。タネをつぶすと胚乳が白い粉状になり、それがおしろいに似ていることから、この名前が付いたと言われています。 本来は宿根草ですが、耐寒性が弱く一般には春まき一年草として扱われます。もっとも、温暖地では宿根し、冬は地上部が枯れますが、春になるといつの間にか芽が出てきて夏になると花をつけ始めます。 赤紫の花が咲くオシロイバナが雑草のようになっていますが、園芸種は捨てたものではありません。残念なのは、明るいうちは開花しないので、よい写真が取れないということでしょうか。 もっとも、二段咲きオシロイバナの‘微笑みがえし' が販売になり、状況も変わってきています。なお、この二段咲きオシロイバナというのは、フタエオシロイバナ(f. dichlamydomorpha)のようにも見受けられます。 【栽培メモ】 タネを播いて育てましたが、種が大きく発芽は良好で、育苗も簡単でした。また、花期が長く、秋の遅くまで花が咲いていました。‘微笑みがえし'を播いてみましたが、丈夫な点は同様で、耐寒性も在来種と変わりませんでした。 オシロイバナは、冬は地上部が完全に枯れて跡形もなくなりますので、うっかり掘り起こしてしまったことがあります。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【オシロイバナの概要】 |
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草丈 40cm〜1m程度です。 花 花径は3pほどで、花のように見えるのはガク(萼)です。花色は、赤、黄、赤紫、絞りなど多彩です。 オシロイバナの花の特徴は、開花時間です。普通の草花と異なり夜間性で、午後になって花が開き、明け方に花を閉じます。英語では、4時に開花するということで「フォーオクロック」と呼ばれています。 耐寒性・耐暑性
耐寒性はやや弱く、温暖地以外では冬を越すことはできません。温暖地でも、冬には地上部がすっかり枯れてしまいますが、翌年、芽が出てきます。 耐暑性は強く、夏の暑さも全く問題としません。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:やさしい ※ 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Mirabilis・・・・・「不思議な」、「すてきな」 jalapa・・・・・メキシコの地名ヤラッパに由来しています。 dichlamydomorpha・・・・・ dichlamydeus(二重花被の)+ morpha (形の)が語源です。 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 草丈が高くなりすぎた株は、半分程度に切り戻しをすれば草姿が整います。 タネまき 十分に暖かくなった4月下旬〜5月中旬にポリポットに2〜3粒播いて、覆土は1cmほどにします。タネが大きく直まきもできます。 ポットに播いた場合は、発芽後、順次間引いて、丈夫な苗を1本を残します。 植え付け ポットに根が回ったら、花壇やプランターなどに植えつけます。 花壇に植える場合は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど撒いて、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。 株が結構大きくなりますので、プランターなどに植えるときは、草丈の低い品種を選びます。 鉢植えの場合は大きめの鉢に、プランターなら標準のものより一回り大きいプランターに植えつけます。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土もしくは腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。 株間 株が大きくなりますので30〜40p程度の間隔を必要とします。 植え場所・置き場所 花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。 鉢やプランターで育てる場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。 日常の管理 日当たりと水はけのよいところに植えれば、特段の管理は必要としませんが、草丈が高くなりすぎた株は、半分程度に切り戻しをすれば草姿が整います。 冬の管理 温暖地では、地上部は枯れるものの、塊根の状態で冬を越すことができますので、寒くなる前に思い切って地際近くで切り戻しておきます。霜除けをしなくても、まず大丈夫ですが、不安なら株元をマルチングしておけば安心です。 鉢やプランターに植えている場合は、霜の当たらない軒下などに移し、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら午前中に水やりをします。 肥料 丈夫でよく成長しますので、花壇に植える場合は、やせ地以外では無肥料でもかまいません。肥料を与えるなら、チッソ分の少ない化成肥料を少量与える程度で十分です。 鉢やプランターに植える場合は、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、後は、株の状況を見て、必要なら追肥をします。 病気・害虫 暑くなってくるとヨトウムシに葉や花を食べられることがよくあります。 |
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